なあんて新書館
様主催のイベントに参加させていただきました
クロワゼの読者カードから応募し当選したのです
世界バレエフェスティバルの特徴や歴史、通常のバレエ団公演との違いなど長野由紀さんによる解説はビギナーの私でも分かりやすく時間があっという間に過ぎてしまいました
中も外も大使館のようなゴージャスな建物でしたマラーホフ着用の薔薇の精など歴代スターダンサーの衣装の展示などもあってもっと早く到着すればよかったと後悔
以下私的メモですが、私の拙さで充実した長野由紀さんの解説が薄っぺらいものになってたらごめんなさい。また走り書きしたものなので正確ではないかもしれません。
バレフェスの特徴・魅力
・バレフェスは馴れ合いのように数をこなす公演とは違う。バレエ団の公演ではもっとできるけどそれ以上はやらない場合がある。
・ダンサーの‘業’が凝縮されている
・自分に合った作品を厳選して作品の優れた解釈で魅了する。
・以外な組み合わせも見られる 例えば過去ではルグリ×イグリン・ハート
・半月近く世界を代表するダンサー達がステージはもちろんプライベートまでも共にする場合があるので、回を重ねるごとに一体感が出る。最終的にファニーガラで仲間意識が盛り上がる。
・バレフェスは長く疲れるのでお気に入り、お目当てを事前に決めておくのも楽しむコツ。
歴史的バレフェス
第1回1976年で高いレベルに道をつけた
マーゴ・フォンテイン、 マイヤ・プリセツカヤ、アリシア・アロンソと一国の文化の象徴であるダンサーが一同に出演
第3回&4回 ジョイス・クオーコ 軸が斜めになっても周り続けた。
第6回ジョルジュ・ドンは作品未定だった。「ボレロ」は踊らないと発表していたのに、幕間にガサゴソと椅子や舞台らしきものを運ぶ音がし、観客はもしや!と期待し、「ボレロ」の曲が始まると大興奮!
第7回 アメリカのゲルハムがドンキホーテでフェッテを6~7回
第8回 大阪でもバレフェス開催
・キューバのフェルナンダが海賊でフェッテをすべてWで回る
・ギエムがマノンより「沼地のパ・ド・ドゥ」を踊り高評を得る。
今まで単一では発表されない作品だったが、この成功に倣い他のダンサーも押し寄せて同作品を踊ったが徒花になってしまった。
バレフェスのベテランキャリア陣。技巧は若い人に譲るが芸術としての深さを出し尽くしている。中には今回が最後かもしれないダンサーも。
アリーナ・コジョカル
オレリー・デュポン
ポリーナ・セミノオワ
ウラジミール・マラーホフ
マニュエル・ルグリ
ジル・ロマン・・・今回の最年長
イーゴリ・ゼレンスキー 初回出演・何故今まで出なかったのか不思議。加齢はあるが根本は衰えていない)
期待のフレッシュ組
マシュー・ゴールディング バレエの何が大事かよく分かっている
マルセロ・ゴメス まさに今、登り坂
バレフェスでブレークしたダンサー
フリーデマン・フォーゲル
ダニエル・シムキン・・・09年@ドンキで一夜でスターになった。失速せずとにかくCuteである。
(脱線・シムキンのTwitterで彼の母親がCuteの定義はugly but torelable と言ってたtlは印象的)
DVD化されておらず「第12回世界バレエ
これは前回、チケが取れなかったのできゃー
司会者から見えやすいように座席を移動しても良いですよと案内をいただき、視力が悪いので前に移りたかったのですが座高の高さで後方に迷惑をかけることは確実だったので後から楽しみました
第3回 1982年
ジョルジュ・ドン「ボレロ」
第4回 1985年
M.ハイデ×R.クラガン「鏡のパ・ド・ドゥ」オネーギンより
女優バレリーナと呼ばれたM.ハイデ。少女から大人の目覚めを表している。
パトリック・デュポン×M.ルディエール「ドンキホーテ」
D.カルフーニ×D.ガニオ「失われた時を求めて」
エロティックで高尚
マチューガニオの御両親
第6回 1991年
ルグリ×ギエム×C.アタナソフ「黒鳥のパ・ド・ドゥ」
第7回 1994年
A.フェリ×マラーホフ「寝室のパ・ド・ドゥ」マノンより
第10回 2003年
A.コジョカル×A.コレーラ「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
優れた振付なので多くのダンサーが取り入れたがスター中のスターしか踊れない作品
ジル・ロマン「アダージェット」
当時40才前後だが迷いや憂いを潜り抜けた感がある。
ギエム×N.リッシュ「優しい嘘」
ギエムは5回からの12回まで出ているがプロデュース、プログラミングがうまい。
いつも今まで見せなかった自分を用意している。
バレフェスでは絶対に他のダンサーの作品を見ないという噂もある。
第11回 2006年
P.セミノオワ×F.フォーゲル「バルコニーのパ・ド・ドゥ」ロミジュリより
マラーホフ×D.ヴィシニョーワ「ダイアモンド パ・ド・ドゥ」
今回Bプロのロパートキナ×マルセロ・ゴメスと比較すると良いそう。
見られたのはほんの1部でしたが、ぜひ上映会でたっぷりみたいです。
再リリースPlease
コンテンポラリー作品について
クラッシック・バレエは19世紀から時間の審判を受けているが
コンテはこれから数年後にどうなるかは分からないリスクがある。
鑑賞者は踊りの言語化を期待して過剰の意味&状況を考えすぎない方が良い。
90年代にピナ・バウシュが哲学、知能の最先端と絶賛され、ピナに感動しないのはおかしいという風潮があったが長野由紀さんご自身は怖かった。
素朴に感動する=恥ずかしいという風潮も止めた方が良い。
質疑応答
Q.個人的に好きなダンサー、バレフェスで期待・注目するダンサーは誰ですか?
A.個人的に好きなダンサーはアリーナ・コジョカル。控えめでスター性がない分、可憐で軽やかだ。音楽が乗り移っている。
期待ダンサーはザハロワ。古典のベテランだがコンテに挑戦する。
そしてスティーブン・マックレー。小柄だけど役柄の把握がうまくコジョカルとの相性も良い。
注目振付家はウェイン・マグレガー。度肝を抜かれる可能性がある。
出し惜しみが全くなく、淡々とお話になるのにサービス精神が強く終了時間が20分以上、遅れちゃいました。もっともっとお聴きしていたかったぐらいの講演会なので延長してまで解説してくださったり、質問に答えてくださった長野由紀さんに感謝ありがとうございます
宜しかったらFBページもご覧くださいませ
↓↓
http://www.facebook.com/shoshinshaotonaballet