ガンホー値動き予想 10 | ゲーム銘柄で一攫千金(旧 短期トレードで勝ちを重ねる)

ゲーム銘柄で一攫千金(旧 短期トレードで勝ちを重ねる)

短期トレードで負けを重ねた結果、ゲーム銘柄での一攫千金狙いに変更した。短期トレードも諦めてはいないが、まだまだ実力不足なので暫くは控える予定。業績分析を主軸にしながら、3ヶ月先、6ヶ月先を予測して大きく上昇する可能性のある銘柄で勝負する。

まもなく2Q決算なので、ここから2Q決算後までのガンホーの値動きの予想をしていこう


ここからの株価を考える上でポイントになるのが、ガンホーの今後の成長性だ。現在のガンホーの収益は90~95%くらいをパズドラに頼っている。つまり現在のガンホーの株価はパズドラ売上の期待のよるものだ。で、パズドラの売上げは少なくても今年の4月までは毎月右肩上がりに伸び続けている(5月、6月は売上げが発表されていないのでまだ不明)。この高い成長性が続くことが期待されてガンホーは一気に株価を上げてきた。


さてパズドラの累計DL数をグラフにすると分かる事だが、DL数は去年の9月から急速に伸びている。去年9月中旬にガンホーはAndroid版のパズドラをリリースし、10月以降はTVでのCMを開始することでユーザー数を増やして行ったのだろう。


しかし、この時点ではパズドラはあくまで人気のある1ゲームアプリとしてしか認識されていなかった。多くのゲームアプリがそうだったように、1つのゲームでプレイヤーを引き付ける事が出来る期間には限りがある。このためガンホーも、「次のゲームが成功しない限りは一時的なまぐれ当たりで終わってしまうだろう」という言う声が支配的だった。


まあ当時はDL数がどこまで伸びるのか見えない上に、ゲームでの収益も不透明な時期だったので仕方ないだろうが、3Q決算時(11/8)で分割前の1株利益が2.4万円(3Qまでの数字。通期だと伸びからして4.5万円くらいが期待できた)で、翌日の寄り付き株価が43万円くらい(100分割した現在の4300円)。この段階ではPER10倍という数字というのも、翌年以降の売上げが不透明だという事を裏付けていると言える。


で、「パズドラって実は安定して売上を延ばし続けるんじゃないか?」と思われるようになったのが、今年2月の4Q決算や、5月の2013年1Qの決算での月次速報が出るようになってからだ。この頃になると成長性の期待から株価は一気にPER20~30倍くらいまで買い進められるようになった。ただしその後、パズドラの売上げがずっと右肩上がりになるとは限らないという考えが増えてきて(まあ当然の考えではある)、これが原因でPER15~20倍くらいの株価で停滞してるのではないかと思っている。


そう考えると今後の株価は単純に2Qの業績が良かった、悪かったということよりも、2Q以降、もっと言えば来年末までのガンホーの成長性はどうなのかというのが問われて来る訳だ。で、一応、以下に2Q決算後で見えてくる可能性があるものを列挙してみた。


■今後の売上アップにつながりそうなもの

・2Qで過去最高の売上・営業利益を更新

1Qは前年同期比率で売上高が840%増、営業利益が7400%増という脅威の数字を出していたが、2Qも負けていない。自分の試算だと売上420億(前年同期比 990%増)、営業利益255億(前年同期比 3200%増)という数字となる。1Qと比べても売上げで110億(35%増)、営業利益で70億(37%)の増加で、この数字からは3Q以降の増加も期待される。


・海外パズドラの市場成長

 韓国では100万DL突破、セールス上位(イベント時は1位)に定着して来たので認知度の上昇も期待できる。アメリカはCoCとのコラボでDL数が一気に増えたし、ここからが本番だろう。2Q決算時に世界で200万、3Q決算時に世界で300~400万って数字になっていれば、来年以降の収益に大きく貢献する事が見えてくる。


・パズドラの新たな国への波及

 年内予定のEUの具体的なスケジュールや、EU以外の地区(特に東南アジア)への展開を期待したい。


・新作アプリの成功

 現在開発中のアプリが10数本あるらしいが、そのうちの1本でもセールスランキング上位に入るような(理想はパズドラを将来的に抜くような)アプリが出てくれば、パズドラとのコラボでDL数のブーストが期待出来るので来年の収益の下支えになってくる。


・国内パズドラ人気の継続

 パズドラは去年2月に出たアプリだがバージョンアップによるデータ追加等で売り切りゲームとは違いかなりゲーム寿命を延ばす事が出来ている。今後もうまくバージョンアップ等が実施される事で来年もパズドラ人気が続く(DL数の伸びが落ちても、最低でも今くらいの売上を維持しつづける事が出来たら)、四季報などの数字とはかけ離れた業績となる。


・パズドラZと、それに関連してのメディアミックス

 従来のゲームプレイヤーだけでなく一般層にも受けてるゲームなので、キャラクター性を全面に出してるパズドラZが成功すればグッズ展開なども可能になるかもしれない。まあ夢物語だと思うが、ドラクエ、ドラゴンボール、サンリオ、ディズニーなどとのコラボなんていう可能性もゼロじゃない。


■不安要素

・パズドラ人気の低下

 DLのペースはそろそろ落ちてきても仕方ない気はする。それよりも重要なのは月次売上がどのように推移するか。海外売上げが期待出来るようになるのはもう少し後なので、特に3Qの売上高がどのようになるかは重要だ。


・新作アプリがちゃんとリリースされ、売上げを稼げるか

 クレイジータワー以降、新作アプリが出て来ていない状態な上、パズドラ以外のアプリはゲーム性は良いものの、セールスという面では他社のアプリに比べると劣る点は否めない。新作アプリが期待ハズレだと株価への大きなマイナスは避けられないだろう。


・欧米人へのパズドラの適合性、アメリカ市場でのDL数の推移

韓国よりも早くにリリースしているにも関わらず、まだ100万DL達成してないのはパズドラというゲームが欧米の人への受けがイマイチ悪いからなのか、単なるプロモーションの問題なのかが見えて来ない。海外売上げの増加は来年の重要な柱なので、この点はかなり重要となってくる。


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だいたいこんな感じか。改めて列挙してみると、好材料が出て来るにしても2Q決算説明会か、それ以降のものがほとんどとなっている。しかも売上や営業利益は別にすると、他のものは実際に出てくるかどうかは不確かなものばかりだ。こうなると、実際に材料が出てくるまではどうしても株価は軟調になってしまう気がする。


今日の段階で、マッコーリー証券がレーティングの引き下げと目標株価7万円にしたというのもかなり大きい。従来のボックスレンジであった9万~13万の下限を一時的に突破する可能性は結構あると想定しておいた方が良いだろう。


短期的な株価の下限値は7.2万円(1株利益6000円でのPER12倍)。もし2Q決算で海外展望の説明なし、新作アプリが期待ハズレ、6月月次速報:140億以下(もしくは2Q売上400億以下)となった場合は5万円割れまでは覚悟した方が良いかもしれない。


逆に海外展開の成功新作アプリのヒット国内パズドラ人気が来年も継続。この3つのどれか1つが見えいるなら株価は10~12万円、2つなら15万円、3つ全部揃ったなら20万円超えが見えて来ると思っている。自分としては海外展開の成功だけは堅いと思っているので、10万円以下なら持ち続けていれば最終的には救われると考えている。


自分は株価が5万円になった時でも退場しないように想定して買い注文を出していく予定だ。