このお話は、魔人さんのリク罠から来てます。魔人さんにお伝えしたとおり、大いに変わってます。しかも、番外編と言う形でwそれではどうぞ!

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First love 番外編
「トラブル」


トワとカレンが生まれる20年前の2月。

トラブルが発生した。

「離婚してやる~~!!」

妊婦のキョーコがそう発言したため。

理由は、夫の浮気。では無く、ただの八つ当たり。

妊娠中とあってか、クオンが心配して、キョーコに何もさせないのだ。

それがストレスになって、こう言い出したらしい。

「り、離婚って!お腹の子供はどうするんだ!?」
「ひとりで育てるもん!!」
「お、落ち着いて話し合おう?」
「やだ!少しでいいから、何かやりたいって言っても、聞いてくれなかったもん!!」

どうやら、クオンは彼女の意見を無視したようだ。

「あれは君を思って!!」
「私じゃなくて、子供がでしょ!?もういい!暫く別居するから!!」

そう言うと彼女は、問答無用で出て行く。

「ま、待ってくれ!キョーコ!!」

そんなキョーコをクオンは慌てて追いかけたのだった…。



「で?日本にきたと?」

奏江の問いにキョーコは頷く。

「あんた、馬鹿じゃないの?」
「…自分でもそう思う…。」

しゅんとキョーコは落ち込む。頭が覚めたようだ。

「それで?どうするつもり?」
「どうするって…。」
「離婚なんてするつもりないんでしょ?」
「…それは…。」
「まさか…本当にするつもり?」

奏江は眉を寄せると、キョーコが否定するように首を振る。

「じゃあ、さっさと仲直りしなさいよ。」
「…うん…。」
「ほら、携帯。」
「ありがとう…。」

携帯を借りたキョーコは番号を押して、耳に当てる。

何回かコール音がした後、

『キョーコ!?』

焦ったようなクオンの声が聞こえた。

「クオン…。」
『…ああ。良かった…君にもしの事がどうしようって…。』
「ごめんなさい…。」
『いいよ…俺も悪かったから…それで?どこにいるの?』
「モー子さんの家…。」
『やっぱり…君の事だから、だるまやのほうか、琴南さんのほうかなって思ったんだよ。』
「え…?」
『すぐに行くからまってて。』

そこで終わる電話。

「なんだって?」

キョーコが携帯を耳から離したため、奏江は聞くと

「すぐに迎えにくるって…。」
「そう。」

なんの驚きもなしに一言で終わらせた。

「お、驚かないの?」
「何に驚けって言うのよ、今更。あの人のことだから、アンタの行動なんてわかってるはずだろうし。どうせ、日本にいるんでしょ?仕事ほっといて。」
「ええ!?」

キョーコは驚愕した。彼は仕事を大切にしてる人間だと知っているので。

「…来たわね。」

そんなことを話しているうちにチャイムがなった。

「アンタが出なさい。巻き添えはごめんよ。」
「…うん。」

ひどいとは少し思ったキョーコだが、頷いて玄関に向かい、開けると、クオンの顔が見えた途端に、

「キョーコ!!」

抱きしめられた。

「凄く心配したんだ!凄く、凄く!!」
「あ、あの…?!」
「こんなこと二度としないでくれ。君が居なくなったら、俺生きていけない…。」
「お…大げさだよ…。」
「いや、本気だから。」

冗談とかはではなく、本人は本気である。

「とりあえず、帰ろう?父さんたちも心配してるから。」
「…うん。」
「あと、琴南さんにお礼を…。」
「モー子さんなら中に…モー子さ~ん。」

中に向かって、彼女を呼ぶと、面倒くさいと言い足そうな表情の奏江が来て、

「琴南さん。キョーコが迷惑かけたみたいですまなかったね?」
「いえ…さっさと連れ帰ってください。面倒くさいので。」
「ひどい~!モー子さ~ん!!」
「はいはい。」

言葉を流す、奏江。

「それじゃあ、お邪魔したね。」
「モー子さん、またね!」
「…もう帰ってくんじゃないわよ。」
「ひど!!」

軽くショックを受けたキョーコだが、クオンが二人の会話にクスクス笑って、

「行こう、キョーコ。」

彼女の腰に手を添えて、キョーコを連れて行く。

「またね、キョーコ。」

奏江がそう呟くのと同時にドアの前からキョーコたちは姿を消したのだった…。



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あとがき

と言うことで、番外編でした。

リク罠で合ってるとこは「離婚」と「アメリカ」と「日本」だけですw

それでも、楽しんで頂けたのなら幸いです。


ローズ