このお話は、魔人さんのリク罠から来てます。魔人さんにお伝えしたとおり、大いに変わってます。しかも、番外編と言う形でwそれではどうぞ!
**************************************
First love 番外編
「トラブル」
トワとカレンが生まれる20年前の2月。
トラブルが発生した。
「離婚してやる~~!!」
妊婦のキョーコがそう発言したため。
理由は、夫の浮気。では無く、ただの八つ当たり。
妊娠中とあってか、クオンが心配して、キョーコに何もさせないのだ。
それがストレスになって、こう言い出したらしい。
「り、離婚って!お腹の子供はどうするんだ!?」
「ひとりで育てるもん!!」
「お、落ち着いて話し合おう?」
「やだ!少しでいいから、何かやりたいって言っても、聞いてくれなかったもん!!」
どうやら、クオンは彼女の意見を無視したようだ。
「あれは君を思って!!」
「私じゃなくて、子供がでしょ!?もういい!暫く別居するから!!」
そう言うと彼女は、問答無用で出て行く。
「ま、待ってくれ!キョーコ!!」
そんなキョーコをクオンは慌てて追いかけたのだった…。
「で?日本にきたと?」
奏江の問いにキョーコは頷く。
「あんた、馬鹿じゃないの?」
「…自分でもそう思う…。」
しゅんとキョーコは落ち込む。頭が覚めたようだ。
「それで?どうするつもり?」
「どうするって…。」
「離婚なんてするつもりないんでしょ?」
「…それは…。」
「まさか…本当にするつもり?」
奏江は眉を寄せると、キョーコが否定するように首を振る。
「じゃあ、さっさと仲直りしなさいよ。」
「…うん…。」
「ほら、携帯。」
「ありがとう…。」
携帯を借りたキョーコは番号を押して、耳に当てる。
何回かコール音がした後、
『キョーコ!?』
焦ったようなクオンの声が聞こえた。
「クオン…。」
『…ああ。良かった…君にもしの事がどうしようって…。』
「ごめんなさい…。」
『いいよ…俺も悪かったから…それで?どこにいるの?』
「モー子さんの家…。」
『やっぱり…君の事だから、だるまやのほうか、琴南さんのほうかなって思ったんだよ。』
「え…?」
『すぐに行くからまってて。』
そこで終わる電話。
「なんだって?」
キョーコが携帯を耳から離したため、奏江は聞くと
「すぐに迎えにくるって…。」
「そう。」
なんの驚きもなしに一言で終わらせた。
「お、驚かないの?」
「何に驚けって言うのよ、今更。あの人のことだから、アンタの行動なんてわかってるはずだろうし。どうせ、日本にいるんでしょ?仕事ほっといて。」
「ええ!?」
キョーコは驚愕した。彼は仕事を大切にしてる人間だと知っているので。
「…来たわね。」
そんなことを話しているうちにチャイムがなった。
「アンタが出なさい。巻き添えはごめんよ。」
「…うん。」
ひどいとは少し思ったキョーコだが、頷いて玄関に向かい、開けると、クオンの顔が見えた途端に、
「キョーコ!!」
抱きしめられた。
「凄く心配したんだ!凄く、凄く!!」
「あ、あの…?!」
「こんなこと二度としないでくれ。君が居なくなったら、俺生きていけない…。」
「お…大げさだよ…。」
「いや、本気だから。」
冗談とかはではなく、本人は本気である。
「とりあえず、帰ろう?父さんたちも心配してるから。」
「…うん。」
「あと、琴南さんにお礼を…。」
「モー子さんなら中に…モー子さ~ん。」
中に向かって、彼女を呼ぶと、面倒くさいと言い足そうな表情の奏江が来て、
「琴南さん。キョーコが迷惑かけたみたいですまなかったね?」
「いえ…さっさと連れ帰ってください。面倒くさいので。」
「ひどい~!モー子さ~ん!!」
「はいはい。」
言葉を流す、奏江。
「それじゃあ、お邪魔したね。」
「モー子さん、またね!」
「…もう帰ってくんじゃないわよ。」
「ひど!!」
軽くショックを受けたキョーコだが、クオンが二人の会話にクスクス笑って、
「行こう、キョーコ。」
彼女の腰に手を添えて、キョーコを連れて行く。
「またね、キョーコ。」
奏江がそう呟くのと同時にドアの前からキョーコたちは姿を消したのだった…。
**************************************
あとがき
と言うことで、番外編でした。
リク罠で合ってるとこは「離婚」と「アメリカ」と「日本」だけですw
それでも、楽しんで頂けたのなら幸いです。
ローズ
**************************************
First love 番外編
「トラブル」
トワとカレンが生まれる20年前の2月。
トラブルが発生した。
「離婚してやる~~!!」
妊婦のキョーコがそう発言したため。
理由は、夫の浮気。では無く、ただの八つ当たり。
妊娠中とあってか、クオンが心配して、キョーコに何もさせないのだ。
それがストレスになって、こう言い出したらしい。
「り、離婚って!お腹の子供はどうするんだ!?」
「ひとりで育てるもん!!」
「お、落ち着いて話し合おう?」
「やだ!少しでいいから、何かやりたいって言っても、聞いてくれなかったもん!!」
どうやら、クオンは彼女の意見を無視したようだ。
「あれは君を思って!!」
「私じゃなくて、子供がでしょ!?もういい!暫く別居するから!!」
そう言うと彼女は、問答無用で出て行く。
「ま、待ってくれ!キョーコ!!」
そんなキョーコをクオンは慌てて追いかけたのだった…。
「で?日本にきたと?」
奏江の問いにキョーコは頷く。
「あんた、馬鹿じゃないの?」
「…自分でもそう思う…。」
しゅんとキョーコは落ち込む。頭が覚めたようだ。
「それで?どうするつもり?」
「どうするって…。」
「離婚なんてするつもりないんでしょ?」
「…それは…。」
「まさか…本当にするつもり?」
奏江は眉を寄せると、キョーコが否定するように首を振る。
「じゃあ、さっさと仲直りしなさいよ。」
「…うん…。」
「ほら、携帯。」
「ありがとう…。」
携帯を借りたキョーコは番号を押して、耳に当てる。
何回かコール音がした後、
『キョーコ!?』
焦ったようなクオンの声が聞こえた。
「クオン…。」
『…ああ。良かった…君にもしの事がどうしようって…。』
「ごめんなさい…。」
『いいよ…俺も悪かったから…それで?どこにいるの?』
「モー子さんの家…。」
『やっぱり…君の事だから、だるまやのほうか、琴南さんのほうかなって思ったんだよ。』
「え…?」
『すぐに行くからまってて。』
そこで終わる電話。
「なんだって?」
キョーコが携帯を耳から離したため、奏江は聞くと
「すぐに迎えにくるって…。」
「そう。」
なんの驚きもなしに一言で終わらせた。
「お、驚かないの?」
「何に驚けって言うのよ、今更。あの人のことだから、アンタの行動なんてわかってるはずだろうし。どうせ、日本にいるんでしょ?仕事ほっといて。」
「ええ!?」
キョーコは驚愕した。彼は仕事を大切にしてる人間だと知っているので。
「…来たわね。」
そんなことを話しているうちにチャイムがなった。
「アンタが出なさい。巻き添えはごめんよ。」
「…うん。」
ひどいとは少し思ったキョーコだが、頷いて玄関に向かい、開けると、クオンの顔が見えた途端に、
「キョーコ!!」
抱きしめられた。
「凄く心配したんだ!凄く、凄く!!」
「あ、あの…?!」
「こんなこと二度としないでくれ。君が居なくなったら、俺生きていけない…。」
「お…大げさだよ…。」
「いや、本気だから。」
冗談とかはではなく、本人は本気である。
「とりあえず、帰ろう?父さんたちも心配してるから。」
「…うん。」
「あと、琴南さんにお礼を…。」
「モー子さんなら中に…モー子さ~ん。」
中に向かって、彼女を呼ぶと、面倒くさいと言い足そうな表情の奏江が来て、
「琴南さん。キョーコが迷惑かけたみたいですまなかったね?」
「いえ…さっさと連れ帰ってください。面倒くさいので。」
「ひどい~!モー子さ~ん!!」
「はいはい。」
言葉を流す、奏江。
「それじゃあ、お邪魔したね。」
「モー子さん、またね!」
「…もう帰ってくんじゃないわよ。」
「ひど!!」
軽くショックを受けたキョーコだが、クオンが二人の会話にクスクス笑って、
「行こう、キョーコ。」
彼女の腰に手を添えて、キョーコを連れて行く。
「またね、キョーコ。」
奏江がそう呟くのと同時にドアの前からキョーコたちは姿を消したのだった…。
**************************************
あとがき
と言うことで、番外編でした。
リク罠で合ってるとこは「離婚」と「アメリカ」と「日本」だけですw
それでも、楽しんで頂けたのなら幸いです。
ローズ