車輪梅目の前に連なる山はものいわずただ清らな心のみ私に産ませてくれた稜線の向こうとつながる空と私の語らいのとき…風が行きすぎるたび車輪梅が白く揺れる哀しい過去には戻らないでと自分を諌めてひとり緑の園をあとにする午さがりふと過去からのおもいでびとの声が聞こえた気がした