息子が家を出てまだ3週間。
離れると心配することもなくなるらしい。
「もう観念して、子離れするしかないのよ」とは、巷によく聞く母親たちの声。
息子がいなくなって、私の家事や調理に楽な変化が起こり、
それなりに楽しんできたが
なにやら一昨日から心配の虫が湧き出てきた。
あくまでも私の心の中からゴソゴソと出てくる虫なのだ。
夢の中に出てきて、私を心配させるのだ・・・・・
朝起きて、「夢に過ぎない」と笑いとばそうとした。
しかし、これが娘のことなら心配ないが、こと「息子➡母」に流れる電気的なテレパシーは侮れないのよ!!
良い予感も悪い予感も、単なる予感ではない。
昨夜も深い眠りに入ったころに、ふっと目が覚めた。
耳下に響くのは、マンション下から立ち去るバイクの音・・・・・小さく遠ざかるエンジンを聞きながら
「あれ、息子君のバイクじゃないよね・・・そんなわけないよね・・・・・また夢みちまった~」と、すぐに眠りに戻った。
朝スマホを見ると、昨夜息子からのLINEが入っていた。
22時 「いまから荷物とりいく」
22時50分 「また出直す おやすみ」とある。
あちゃ!やってきたのは夢ではなく、息子の生霊でもなくて、本物の息子だったんだ!!と気づいた。
遠ざかるバイク音はまぎれもなく息子のものだったとは。
最近は、娘も私も22時には寝静まっておるんじゃ。
真っ暗になっている家の気配をみて、息子はピンポンも鳴らせず帰ってしまった様子。
バイク音を聞いただけで
「うちの息子じゃないかな!」と思ってしまう母の愚かさを嗤ってしまった自分だが、
やっぱり息子だった!
愚かさこそ、直観力の動力。
夢うつつの中で、足音と、門の外に気配も感じたが、霊障じゃなかった。
今後ともテレパシーは信じよう。