笑顔礼讃 【メロキュンプレゼンツ!!《ハッピー☆プレゼント!!》】 | KIRAKIRA☆

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こちらはスキップビートの二次小説ブログです。CPは主に蓮×キョ-コです。完全な個人の妄想の産物ですので、原作・出版者等は全く関係ありません。また、文章の無断転載は固くお断り致します。


こんにちは☆きらりhosi☆でございますww


全国のスキビスキー様すでにご存知の事と思いますが!!

以前参加させて頂いていた、メロキュン企画が帰ってきました~!!!


その名も


期間限定!メロキュン♡リターンズ☆



何度参加させて頂いても「メロキュン」の奥深さに頭を抱えるきらりですが、今回も性懲りも無く参加致します!!


ちなみに、既に蓮様生誕祭が昨日をピークに盛り上がっておりますw


お祭り会場はこちら☆


風月のスキビだより(BY 風月様)

http://s.ameblo.jp/wind615-song/entry-11749429897.html


Bubble Shower(BY ピコ様)

http://ameblo.jp/picopico5/entry-11749474172.html


リク魔人の妄想宝物庫(BY 魔人様)

http://ameblo.jp/sk56-crpa23-46vv/entry-11749086875.html




遅ればせながら参戦!!

しかも、1日遅れの蓮君誕生日ネタですが・・・・・汗


メロキュン日々勉強中wまだまだ精進が足りませぬ・・・・・ッ!!


ですが!!!どうぞ!!!!


※長すぎたかも・・・もし読めない方がいたら、前後編にしますので・・・



***********************




「「「「敦賀さん、少し早いですがお誕生日おめでとうございま~すッ!!!」」」」


目の前に差し出される愛用ブランドのロゴ入の箱

それを差し出す笑顔の共演女優と、その後ろにいる数人の同じ女性達。


その中のよく見知った一人も同じくニコニコしているのを見て


「ありがとう、嬉しいよ」


なんて事ないように微笑んだ。




2月10日の前後はもはや単なる誕生日ではなく生誕祭と呼べるものだとマネージャーは言う。

行く先行く先でプレゼントを持つ客が行列を作り、トーク番組では何度も豪華なケーキが出てくる。


「そこまで全国民から祝福され、愛されているんだから、いいじゃないか。凹むなよ」


ニヤニヤと突っ込んでくるマネージャーに些かイラっとしてしまうのは、昨日のダメージがまだ尾を引いていたからなのかもしれない。


「別に凹んでいません」

「仕方ないじゃないか、キョーコちゃん明日は仕事で朝から地方ロケだからって謝っていただろ」

「ですから別にそんな事・・・」

「去年と違って今年はちゃんと誕生日覚えてくれていたじゃないか。」

「・・・・・・・・そうですね・・・」


そう、覚えてくれていた。今年は、ちゃんと。

その上で、10日はお会いできないから・・・と・・・・


「ちゃんと誕生日プレゼントだって・・・・・ああ、もしかしてそれでか?」

「・・・・・・・・・・・何の話ですか?」


触れられたくない核心を触れられて、一瞬反応が遅れてしまった。

そんな態度が、社にとっては答え同然。一瞬憐れむ様な視線に本気でイラっとしてしまった。



先日までキョーコと蓮は同じドラマの現場にいた。

単発のスペシャルドラマの共演で、ちょうどクランクアップの日が2月8日。

その日、撮影後共演した女性達数人から渡されたのは「少し早い誕生日プレゼント」。


まだまだ若く、稼ぎも少ない彼女達の苦肉の策というべきか、「みんなでお金を出し合って高価な物」を買ってくれたらしい。

それはいい。


そう、そのお金を出し合って買った人たちの中に・・・・キョーコがいなければ



「皆と一緒で高価なものじゃなくても、キョーコちゃんからのプレゼントだったらお前、道端の石ころでも喜んで大事にするのにな」


気をつかったんだろうな~という言葉は、まさにその通りだろうと思ったが・・・


「・・・・・別に俺はなんとも思っていませんから。せっかくもらったプレゼントをありがたく思っていますし、変な言い掛かりをつけないでください。」



そう言い放ってスタスタと歩き出す蓮に、からかい過ぎたかと慌ててマネージャーは追うのだった。





とは言っても



「はぁ~・・・・・」


少しピリピリした雰囲気でこなしていった仕事は、蓮の無言のプレッシャーもあり予定よりもずっと早く消化させ、社の胃をキリキリさせながらも終わらせていった。


事務所にもプレゼントが届いているらしいからちょっと確認してくるというマネージャーについて事務所まで来て、そこでもう帰っていいからと言われた。


「プレゼントはリストにして明日渡すから、お前は今日はもう帰れ、そして明日までに不機嫌を直して来い」


「別に不機嫌では・・・」



第一ここまで突っ込んだのは誰のせいだ・・と無言で訴えれば、流石に自覚があるのか明後日の方向を見るマネージャーにこれ以上追求する気はなれず、言葉に甘えて帰らせてもらう事にした。

その背中をニンマリと見守る社の視線に気づかず。




「もうすぐ24時か・・・」


地下の駐車場を歩いて、車へ向かう。

なんだか、ひどく疲れてしまった気がするのは気のせいではないだろう。


去年は日付を勘違いされ、それでも当日に会えた喜びを噛み締められた。

今年は覚えていてくれて、更にプレゼントまでもらえたのに・・・・


「全く・・・・贅沢になっているのかな・・・」


社の言葉通り、キョーコが「皆と一緒」のプレゼントをくれた事に落胆してる自分がいたのが正直なところだ。

本当は・・・なんだっていい、どんなものだって・・・

キョーコだけからのプレゼントが欲しかった・・・なんて・・・


自分の事だけを考えて選んでくた物を、本人からもらいたかった



「・・・・・・・重症だな・・・」


「敦賀さん!」



こうやって彼女の声が聞こえるのだから、本当に重症だ・・・・


「敦賀さん・・・・?」


本当に・・・・・・


「あの・・・?敦賀さん?」


「・・・・・・・・・・・本物?」


「は?」



目の前にいるのはさっきまで自分の思考を占めていた存在。

きょとんとした顔が自分を見ていて、本物だと理解して、すぐに疑問が湧いてくる


「なんで・・・・」

「あ、はい。ラブミー部で用があったんですが敦賀さんが戻って来ると聞きまして・・・駐車場にいれば会えるかなと・・・」


脳裏にニンマリ笑顔のマネージャーが浮かぶ。

さっさと帰れと言ったのはコレか。


内心感謝半分、呆れ半分でいると、目の前のキョーコが何か言いたげな表情で自分を見上げているのに気づいた。


「どうしたの?」

「あ・・・・あの・・・・私・・・・色々考えまして・・・やっぱり敦賀さんに・・・」

「え・・・・?」

「その・・・敦賀さんに・・・・伝えようと・・・・」

「な・・・・・にを・・・・?」


ほんのり赤い頬、潤んだ瞳で上目遣いで見られてドキリとする。

熱っぽい視線に思わず喉がなって



「その・・・・・ッ!大変失礼致しました~ッ!!!」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」



ガバリッ!!と音がするぐらい勢いよく頭を下げられて、蓮は流石に固まった。

一体何が

どうして


「・・・・・・え~っと・・・・?も・・・がみさん・・・?」


「わ、私・・・ッ!人一倍!いえ、100倍は敦賀さんに日々ご迷惑をかけているのに!!他の方々よりもずっとお世話になっているのに!!お財布事情があったからと言って、他の方々と一緒のプレゼントで普段の御恩をお返し出来るなんて傲慢な思考を持ってしまった事を、この最上キョーコ深く反省して・・・・ッ!」


「ち、ちょっとストップ!落ち着いて最上さん!そんな事思っている訳ないだろ!」


別の意味で凹みはしたが・・・とは思考の隅に置いやって、頭を下げた状態で弾丸謝罪を繰り返すキョーコの顔を取り敢えず上げさせる。

涙目になって青ざめている姿に、思わず言葉が詰まるが、極めて落ち着いて・・・・優しく・・・と自分に言い聞かせた。


「でも・・・・ッ」

「本当に思っていないから」


ね?と優しく微笑むとキョーコは少し眉を寄せて、でも・・・と口ごもる。


「でも・・・敦賀さん・・昨日・・・・プレゼントをもらった時に・・・・」

「え?」


「一瞬私の顔見て・・・・似非紳士の顔に・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」


似非紳士ってなんだろう・・・と思いはしたが・・・・つまり、キョーコには自分の気持ちの変化がわかっていて・・・

それで、あんな斜め上をいくネガティブ思考を発動させたと


まいったな・・・・・


本当に・・・そこまで鋭いのに、その中身には鈍い・・・というか、そんな可能性彼女にとってはありえない事なんだろうな・・・

凹む心を必死に隠して微笑む。



「・・・・・最上さんを不安にさせたのは謝るけど、本当にそんな事思っていないし・・プレゼント嬉しかったよ。ありがとう」

「・・・・・・・・・・・・」


「最上さん?」


未だ何か言いたげなキョーコを覗き込む。

少し暗い表情のままで、その口から「すみません・・・」という言葉がこぼれた。


「でも・・・・・本当に・・・私、他の人と一緒に買うんじゃなくて、ちゃんと個人で渡すべきでした・・・。他の人以上にお世話になっているんですから・・・」


お世話か・・・・と苦笑してしまう。

そういう名目で勝手な干渉をしているのは自分だというのに


真面目で義理堅い彼女の基準に、思わず眉が下がる。



「ねえ、最上さん・・・・俺もうすぐ誕生日なんだ」


「へ・・・・・あ・・・・・っああ!!」



蓮の言葉に、一瞬キョーコは惚けて、すぐにハッと時計を覗き込んだ。

ちょうど時計の針の長針と短針が重なり・・・・すれ違う所で、慌ててバッと蓮の顔を見上げる。



「つ、敦賀さん!誕生日おめでとうございます!!」


「ありがとう」



当日に一番初めにもらった彼女からの言葉


それが嬉しくて、思わず頬がゆるむ


さっきまでのささくれていた気持ちや、凹みも全て上書きしてくれて



だから、さっきのキョーコの言葉に少し便乗させてもらった。



「ねえ、最上さん笑って?」

「へ?」


唐突な蓮の言葉にキョーコはキョトンとなる。


「去年も言ったよね?俺は誕生日に最上さんが笑顔でいてくれる方が嬉しいって」

「え・・・・あ・・・いえ・・・・でも・・・それは・・・」

「だから、謝罪はもういいから笑ってくれる?」

「あ・・・・あのですね敦賀さん・・・そういう事は・誰にでも言ったら」


「そうだな・・・・・会いたくて会いたくて仕方なかった人に会えた時の笑顔・・・・をしてみて?」


「へ?」


キョーコの言葉を遮って言われた言葉に目が点になった。


「俺に対して申し訳ないという気持ちがあるなら・・・・ね?してみて?」


ニコニコとした笑顔で言われた言葉に、キョーコはぽかんとするしかできない。


「演技の練習だと思えばいいよ」

「はあ・・・・でも・・・・会いたくて会いたくて仕方なかった人・・・なんて・・・」

「できないの?」


「・・・・・・・っ!いえ、できます!」


演技の練習という単語に加えてできないのか?と聞かれれば、できないなど口がさけても言えやしない。

しかも、この流れは蓮が自分に気を使って言ってくれているのだと判っていた。


ホント優しいんだから敦賀さん・・・・・こんな後輩の不義理を、私なんかの笑顔で許してくれようとするんだから


会いたくて会いたくて仕方なかった人


本当は


今日、この瞬間に



演技の練習だからいいよね?と自分に言い訳をして



思い浮かべて




「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・あの・・・・敦賀さん・・・・?」


呼ばれた名前にハッとした。

目の前のキョーコが不安そうな顔に「そんなに見苦しかったですか」と書いていて慌てて首を振った。

ドクドクと心臓が高鳴っているのが判ったが、表面上は演技力を総動員させて平静を保つ事に成功させて・・・いたと思う。


想像以上の破壊力・・・・・


やばい・・・・っこのままだと抱きしめてしまう・・・・・ッ!!



「・・・・・・ッ!!お・・・・送るよ・・・明日、いやもう今日か、地方ロケに行くんだろ?」

「あ・・・・いえ!タクシーチケットをもらっているので大丈夫です」

「・・・・・・・送らせて?」

「・・・・・・・・・・ッ!」


有無を言わせない口調なのに、神々しい微笑みに今度はキョーコの方が固まってしまう。


相変わらずの破壊力だわ・・・・



少し赤くなった顔を隠しながら、頷いて


二人車に乗り込んで夜の道を走った。


車の中で何を話したかなんて覚えていなくて、でも他愛もない事だった気がする



別れ際に笑顔でお礼を言ってくれるキョーコを見て、先ほどの笑顔が思い浮かべられる



あの笑顔が見たかったんだ


その笑顔が見たかったんだ


君の笑顔が俺にとって何よりも嬉しいプレゼントで



君の笑顔だけで十分だよ










「・・・・・・・・・・・・・・・・・って、去年は思っていたんだよね」

「・・・・・・・その頃の謙虚さを少し思い出された方がいいのでは・・・」

「ん?何か言った?キョーコ」

「いえ、何も!」


焦って身体をずらせば、チャプンという水音が水しぶきと共にあがる。

今年の誕生日はお揃いの日用品が欲しいと言われたので、マグカップを買った。

でも、付き合い始めた去年の自分の誕生日にもらった物の価格差を考えると、どうしても納得しきれない部分あり、そんなキョーコに蓮が提案したのが


「今日一日蓮のお願いを何でも聞くこと」


うっかり承諾してしまった自分が恨めしい。

日付が変わってから散々ベットで構い倒され、目が覚めた今は一緒にお風呂に入り、後ろから抱きしめられている状態・・・・。

普段なら恥ずかしさから首を縦に降る事はないのに、「約束しただろ?」と言われて・・・・ッ!


「去年は共演の女の子達に一緒に買おうと言われた一人当たりの価格でさえ、私の予算よりも少し高くて・・・・それで敦賀さんに送るなら、それぐらい高価なものじゃないとダメなんだって思って・・・それで・・・」

「うん・・・まあ、正直言うと少し凹んだ」

「え・・・・ちょ・・・・っ痕つけないでください・・・ッ」


蓮の言葉と首筋に当たる唇の感触に慌てて振り返る。


「薄く付けるから、ね?”お願い”」

「う・・・・・ッ」


ずるい・・・・と肩の力を抜いてされるがままになっていると、蓮がそういえば・・・とキョーコの肌から唇を離した。


「あの時はキョーコの笑顔の威力が強烈で思い至らなかったんだけど」

「強烈って・・・・」

「あの時誰かを思い浮かべたんだろうか・・って後になって気づいてね。結構悩んだんだよね」


じっと自分を見る視線に、ギクリとする。

あの時・・・誰をって・・・・そんなの・・・・



「あの時の笑顔もう一度見せて?」

「へ・・・・?」

「”会いたくて会いたくて仕方なかった人に会えた時の笑顔”」


至近距離の蓮の色気に、無意識に顔が赤くなる


そんなの・・・・


「・・・・・・・いつも見せているじゃないですか・・・」


照れたように言うキョーコが嬉しくて、可愛くて、その唇をついばむ


「・・・・・・・キョーコって・・・いつから俺の事好きだったの?」

「はへ?!」


チュッと唇を離した状態での唐突な言葉に、思わずキョーコから奇声があがる。

バスルームではよく響く声に、蓮が苦笑する。


「あの時、俺の事を思い浮かべてくれていたんだろ?という事は・・・」

「あ・・・あの・・・敦賀さ・・・それは・・・」

「ねえ、いつから?」

「いえ・・・その・・・・」


蓮の言葉にどんどん顔が赤くなっていくキョーコの腰を逃がさないと言わんばかりに抱き上げる。

上がる水音と向かい合う体制に、あたふたと慌てる姿が可愛くて仕方がない。


「教えて?俺も教えるから」

「それは何度も聞きました・・・ので・・・・」

「ね?”お願い”」

「う・・・・・・ッ」


もう、ゆでタコの様に真っ赤になる頬にもう一度唇を当てる。

まあ、それは後でゆっくりと聞くとして


取り敢えず、先にこっちのお願いを叶えてもらおう




「ねえ、笑って?」





愛おしい人へ向ける笑顔で






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