もう県内の本屋さんには山積みになっていますが、
4月21日に発売になった「福井モデル」。

一足先に送っていただいたのですぐ読みましたが、鯖江の事が8割!
福井モデルというより「鯖江モデル」ですね。


かなり前に取材を受けていたので、すっかり忘れていましたがかなり詳細に書かれています。
プランコンテストをはじめた理由、目的。
そして牧野市長、福野さんとの出会いと絡み。

とても深く鯖江について書かれています。
例えば、なぜ眼鏡産業が鯖江で栄えたのか。
なぜ市民活動が活発なのか。

「鯖江モデル」といっても、そもそも何を「鯖江モデル」というのだろう。
オープンデータ?河和田アートキャンプ?市民主役条例?プランコンテスト?
そういうことではなくて、なぜ先進的なコトを継続してできるのか。うまくいっているのか。
ここです。ここだと思うんです。
例えば、地域活性化プランコンテストを他の地域でも開催してますが、
継続できていなかったり、継続できていても実現プランがなかったり。市民の巻き込みができてなかったり。
鯖江でうまくいっているコトをそのまま真似したらどこでもうまくいくわけではありません。

鯖江は、市民・行政・商工会の連携ができています。
市民が主としてイベントしたりすると、行政はサポートしてくれます。
行政がすることに関しても、市民は積極的に参加します。

鯖江市地域活性化プランコンテストを例にしてみてもそう。
実行委員会形式で運営していますが、行政、商工会、商店街、観光協会、そして学生で組織されています。誰が上とか下とかありません。横並びで一緒に運営しています。
これがどういう効果をうんでいるかというと、連携がすぐ取れるのでとにかく運営がスムーズ。
おもてなしをみんなでできるので、参加した学生達は感動し鯖江大好きになります。
そして地元学生達(学生団体with)はみなさんとFace to Face の付き合いができるようになり
後々の地域活動においても共に連携して、巻き込んで行うことができます。
提案されたプランがいくつも実現しているのも、連携できているからこその効果。

連携がとれていると、足の引っ張り合いが起こりません。
だからスピードも速い。
市民主役条例、提案型事業化制度に関してもそうだし、オープンデータもそう。

そして鯖江のスピードの速さの理由として、多くの活動している市民、そして行政、団体のトップが当事者意識を持っている。
当事者意識を持っているから決断が早い。

私が思う「鯖江モデル」ってこういうことです。
まだまだこれが地域にとってどういう成果につながっているのかは言えませんが。

人口減少問題、地方にとっては本当に深刻です。
高齢化率、すごいスピードで増加しています。
もたもたもたもた小さな地域の中で争ってる場合じゃない。
しっかり対策、施策を考えて打ち出して実行していかないと。
一丸となって。

ということで、本日鯖江市総合戦略推進会議に出席しました。
福野さんの無茶ぶりのおかげで副会長になりました。(怖い・・・)
産官学、そして市民。20人ぐらいの委員さんと共に、
今はまだ抽象的な「鯖江モデル」をしっかり創りたいと思います。
成果がでるのは数十年後。先を見据えて。


牧野市長の口癖、
「鯖江から国を変える」。