みや子「みなさーん、こんにちわー」
にしの「こんにちは。今日は西宮北口の兵庫県立芸術文化センター小ホールにて、ル・ポエム・アルモニークの古楽のコンサートにきています。」
みや子「リンゴみたいなでかいにんにくって意味かいな?」
にしの「ポム・ニンニークじゃありません!詩のような美しいハーモニーを聴かせてくれるんですよ。」
みや子「それにしても、このプログラム、知らん曲というか、知らん作曲家ばっかりやな。」
にしの「そうですね。フランスとスペインのバロック音楽だそうです。どんなことになるのかとても楽しみです。それでは会場へ。」
(公演を聴きました)
みや子「ギターと首の長い楽器使っていたおにいちゃん、ごっつイケメンやったな。」
にしの「そこから来ましたか。首の長い楽器は多分テオルボです。楽器もかっこよかったですよ。それにしても楽しかったですね。」
みや子「楽しかったわぁ。キラキラした音が一杯やった。」
にしの「ギターやテオルボがリズムを作り、バス・ヴィオールが支え、ソプラノまたはバイオリンが歌う。しっとりした曲も、テンポのいい曲も痺れましたよ」
みや子「歌うたっているお姉ちゃんの声はよく響いたな。」
にしの「ふくよかな声でしたね。ただ、わずかに声がかすれたりして、ちょっとお疲れかなって思うところもありました。」
みや子「バイオリン、めっちゃすごかったやん!」
にしの「超絶技巧の持ち主でしたね。バイオリン・ソナタなんてもう目が回るくらいの熱演でした。こっちも熱狂しましたよ。体の動きも滑らかで美しかった。」
みやこ「デカい楽器、それまで弓で弾いてたのに、突然わきに抱えてギターみたいに爪弾きはじめて、もうびっくりやわ。」
にしの「あの楽器バス・ヴィオルだそうです。チェロより大きいような感じでしたが、あの大きさであの大勢はホント驚きました。ほとんどは立てて弓で弾いてましたから、あの大勢が普通というわけではなさそうですが。」
みや子「ギターの音がすっごくきれいだったよ」
にしの「バロックギターは二人とも名手でしたね。音も輝いてましたが、手の動きの美しさといったらもう。このアンサンブルは音はいいのはもちろん、体の動きがしなやかで美しく、プロ中のプロだと思いました。」
みや子「知らない曲ばかりやったのに、すっごく楽しかったわ。」
にしの「そうですね。しっとりした曲の静まり方も、弾むようなリズムに踊ってしまいそうな楽しさも、音楽に引きずり込まれて高揚感に包まれた感じです。興奮しましたよ。1時間15分という短い公演でしたが、極めて濃密な時間でした。」
みや子「公演中に踊りだしたらあかんで。」
にしの「はい。残念だったのは、テオルボの音が私にはよくわからなかったことです。ギターの音と区別がつきませんでした。もっといい耳を持ちたいです。」
みや子「ダンボの耳か?ところで、こんな楽しいのってまた聴けるん?」
にしの「ヨーロッパではいろいろな古楽アンサンブルがあって、こんな古楽コンサートをやっているそうなので、そういった人たちが来日してくれたらうれしいですね。」
みや子「生きのいいのが来日してくれたら、また古楽コンサートに行くで。」
にしの「だから、また、古楽コンサートに行きましょうねー」
みや子「行きましょーねー」