2015年新年のご挨拶 | よっしーのブログ

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浦添市にある「島尻キンザー前クリニック」の院長のブログです。

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皆様、明けましておめでとうございます。平成27年の初春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。年頭に際してご挨拶申し上げます。

昨年の話題は、ノーベル賞に輝いた3人の日本人科学者と、東北出身のフィギュアスケート選手、羽生結弦君の活躍だったと思います。何事にも一生懸命打ち込むことの素晴らしさを教えてもらいました。

当院の昨年の大きな一歩は、5月の糖尿病学会に多くの職員が参加したことです。糖尿病診療は、病気に対する適切な知識を持ち、患者さんにアドバイスし、治療が円滑に進められるスタッフがそろっていることが重要です。そのようなスタッフを育成するため、日本糖尿病協会では、糖尿病療養指導士(Certified Diabetes Educator Japan: CDEJ)という資格をもうけていますが、学会は医師ばかりでなく、その資格を持つ看護師、検査技師などの交流や研鑽の場になっています。開業以来、職員の参加を目標にして参りましたが、昨年はその目標を達成することができて感無量でした。発表を目の当たりにし、刺激を受けて参りました。診療に大きな力となりました。また、このようなスタッフの力を借りながら、3月に糖尿病患者友の会「こがねの会」の総会、7月にボーリング大会、そして11月にウォークラリーを実行することができました。特に糖尿病週間期間のウォークラリーでは、浦添の歴史やインスリン治療の歴史を学びながら、さらに患者さんとの距離が縮まったのを感じました。

労災2次検診を受けられるような施設になれたことも一歩前進です。労災2次検診とは、働いている方々で、血糖、脂質、血圧など動脈硬化を来たす可能性が高い場合に受けて頂く検診です。これまでもニーズはありましたが、心臓超音波やマスター負荷心電図(もしくはトレッドミル負荷検査)など特殊な機材を使用するため検討中でしたが、新たに心臓超音波機器を購入し、検査技師も招聘して施設基準を満たすことができました。今後とも働く方々を支えるクリニックとして健康診断に加えて2次検診業務も充実させて行きたいと考えております。

昨年、新しい検査機器として導入したものに血管内皮機能検査(FMD)があります。この検査では、糖尿病の合併症である血管の機能を早期の段階から検出することができます。県内でもこの機器を設置してあるのは数カ所です。これまで脈波伝達速度(PWV)を測定することはできましたが、この機器と併用することで、早期からの血管の状態を把握できます。このFMDを用いた研究委託も受けておりますので、微力ではありますが症例を増やして検討していきたいと考えております。今後とも、最先端の医学が提供できるものと期待しております。

学術的には琉球大学医学部の学外支援講師として非常勤で医学部の内分泌学の講義を担当させて頂きました。久しぶりの講義で準備に時間がかかり、緊張もしましたが、貴重な経験をさせてもらいました。母校で教壇に立てる喜びを味わうことができました。これを機会に文部科学省の科学研究費申請もできるようになりましたので、大学とのパイプを活かして、診療ばかりでなく研究を通して後進の育成にも力を注いで行きたいと思います。

昨年は台風が少なく、豊漁であり、サトウキビも豊作が期待されています。アベノミクスももう少し頑張って、経済活動を活発にして頂きたいと思います。我々もこれまでお世話になった同盟国アメリカ合衆国のため、民間でできることを最大限協力して行くクリニックとして在沖米国退役軍人のための健康診断も継続して参ります。

今年は当院も5周年を迎えます。記念事業として、近隣の施設とのプロジェクトを立ち上げております。ひつじ年ですので穏やかに、しっかりとした歩みで5周年を迎えたいと思っております。


今後ともこれまで以上にご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。 

平成27年乙未1
島尻キンザー前クリニック
院長 島尻佳典