2013年、新年のごあいさつ | よっしーのブログ

よっしーのブログ

浦添市にある「島尻キンザー前クリニック」の院長のブログです。

島尻キンザー前クリニックのHPはこちらからどうぞ☆
http://www.kinsermae-cl.com/

 平成25年の初春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。年頭に際してご挨拶申し上げます。


 昨年を振り返って一番の明るい話題は、京都大学の山中先生によるノーベル賞受賞ではなかったでしょうか。再生医療の進歩は、今後糖尿病の新しい治療法への道筋を示してくれるものと大いに期待しています。その次は、2月の天皇陛下の心臓バイパス手術の成功ではないかと思います。この手術は、心臓を止めて人工心肺と呼ばれるポンプを使う方法を用いず、心臓が動いたままで手術をする(オフポンプ手法)文字通り神業の手術でした。手術の成功により、福島・イギリス、そして11月の沖縄ご訪問も可能になりました。このような医科学の進歩は、医療に携わっている我々ばかりでなく、日本人全員に大きな夢と安堵感を与えてくれたものです。


 大震災の復興まっただ中、わが国でも世界の主要国でも新リーダーの選出がありました。経済が不安定で、満身創痍状態の日本にとって、困った隣人はどこの国なのか、という本質に目を向け、戈先を止める外交で連携国と対処し、平和のうちに早めに普天間基地の混迷状態に終止符を打って欲しいものです。今年は参議院選挙まで少し混乱はすると思いますが、その後は光が射してくると信じております。


 さて、当院は皆様のお蔭さまで2周年を迎えることが出来ました。開業当初から頑張って働いてくれた伊良部政江主任が定年退職され、上原聖子さんが次のステップアップのため退職されました。この場を借りて御礼申し上げます。


 昨年の活動としては、地域に根ざしたクリニックとして、浦添市の保健センター大ホールと宮城公民館で健康講話をさせていただきました。夏には宮城区民の方々をお招きして旧盆前の沖縄の重箱料理の話で盛り上がりました。11月の糖尿病週間では、世界中の糖尿病の医療機関やモニュメントと同じように外灯をブルーにライトアップして糖尿病の啓蒙活動を行いました。クリニックの認知度の向上、地域に根ざした医療、専門性を活かした医療とその発信を今後とも進めて参りたいと思います。


 また、昨年から臨床検査技師白根美保さん(大阪府出身)による腹部エコー、頚動脈エコーができるようになりました。これで浦添市の2次健診業務も可能になり、開業当初からの懸念事項が解決できました。管理栄養士の先生方をお招きして栄養指導ができるようになったのも嬉しいことです。健康教室(糖尿病教室)も6月から開催しており、糖尿病ばかりでなく生活習慣病患者さんを幅広く受け入れ、診療のレベルアップを目指した体制を作って行きたいと考えています。


 更に特徴のある点としては、沖縄には米軍を退役した後、民間人として仕事をしているアメリカ人が数多くいますので、退役軍人のための健康診断を行えるようにしました。国の内外を問わずに働いている皆様を支えるクリニックとしてさらに「新しい流れ」を作っていく所存でございます。


 開業当初から院長による院内勉強会、業者さんによる勉強会を継続していますが、昨年は学会発表(第115回沖縄県医学会総会)もさせていただきました。今後とも学会に積極的に参加し、院長自身の質の向上に努めて行きたいと思います。


 今年は巳年ですので、脱皮・再生をテーマに精進し、さわやかに3周年を迎えたいと思っております。


 今後ともこれまで以上にご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。





                                平成25年1月

                                島尻キンザー前クリニック

                                院長  島尻 佳典