5)風力発電 | 木の家散歩

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木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

原子力発電や火力発電に変わる

再生可能エネルギー=自然エネルギーへの取り組みと

支援が急速に求められています。


イタリア、ドイツなどが国民投票などで

原発から自然エネルギーへのシフトを明確にしています。


日本の大手企業も基礎的研究が続けられていた

自然エネルギーや環境分野の技術を利用した経営への

転換を発表しています。


その中でも風力発電は今後大きく成長すると思われます。


風力発電は風によって発生するエネルギーの約40%

電気エネルギーに変換できる効率の高い発電方法です。


日本は海岸線を中心に安定した風力が得られるため
北海道や東北、沖縄などを中心に

現在440基以上が稼働しています。

そのうち主流になると思われるのが洋上風力発電です。


海は陸地に比べて風力が安定しているため
洋上風力発電に適した環境にあるといわれています。

日本初の本格的な洋上風力発電所は

茨城県のウインド・パワー・かすみで2010年7月から

本格稼働しなんと年間7、000世帯分の電力を

発電しています。


海に風車を浮かべて発電する浮体式洋上風力発電
長崎県五島列島でNEDOの浮体式洋上風力発電の

建設が予定されているとのこと。


洋上風力発電は欧米を中心に導入が進んでおり
イギリスでは政府主導で2020年までに大規模な

洋上風力発電によりなんとこれも国内の消費電力の1/3

になうプロジェクトを発表しています。


このプロジェクトには風力発電機の老舗メーカーである

三菱重工業が唯一の日本企業として参画し
最先端技術の開発に取り組んでいます。

こうした大規模発電施設としての風力発電の開発・普及が

今後早めに進むことが期待されますね。


さて、企業の敷地内や家庭での導入が増えているのが

小型風力発電です。


家庭用風力発電機メーカーのなかでも

ゼファー は小型風力発電機の販売を開始しています。


小田原の木の家でも施主さんの要望などもあり

メーカーと打ち合わせして検討しましたが、当時は

設置費用とメンテナンス、発電による減価償却に

明確な合理性が見られなかったため断念しました。


特に全量買取制が進んでいなかったことも課題でした。



また、ニッコー は非常用電源としても活用できる
小型風力発電機と太陽光発電機のセット商品を発売。


ビルメン鹿児島 は風量に左右されにくく
安定して電力供給できる小型風力発電機

TOMOの風・YGシリーズを発売しました。


設置地域にもよりますが1基で約7~8KWの発電が

期待でき、風力の強弱にも対応した発電量の安定化が

メカニズムとして組み込まれています。


騒音もだいぶ改善されて、一般的な住宅地の

騒音レベルとほぼ同等になってきました。


ただし、ある程度の敷地の広さが必要ですが。


大まかに1基500万円ほどの価格で施工可能で

35%の補助金が利用できると現実性が高まります。


ビルの屋上の設置も可能です。

今後の更なる技術開発とコストダウンに期待します


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