原子力発電や火力発電に変わる
再生可能エネルギー=自然エネルギーへの取り組みと
支援が急速に求められています。
イタリア、ドイツなどが国民投票などで
原発から自然エネルギーへのシフトを明確にしています。
日本の大手企業も基礎的研究が続けられていた
自然エネルギーや環境分野の技術を利用した経営への
転換を発表しています。
その中でも風力発電は今後大きく成長すると思われます。
風力発電は風によって発生するエネルギーの約40%を
電気エネルギーに変換できる効率の高い発電方法です。
日本は海岸線を中心に安定した風力が得られるため
北海道や東北、沖縄などを中心に
現在440基以上が稼働しています。
そのうち主流になると思われるのが洋上風力発電です。
海は陸地に比べて風力が安定しているため
洋上風力発電に適した環境にあるといわれています。
日本初の本格的な洋上風力発電所は
茨城県のウインド・パワー・かすみで2010年7月から
本格稼働しなんと年間7、000世帯分の電力を
発電しています。
海に風車を浮かべて発電する浮体式洋上風力発電は
長崎県五島列島でNEDOの浮体式洋上風力発電の
建設が予定されているとのこと。
洋上風力発電は欧米を中心に導入が進んでおり
イギリスでは政府主導で2020年までに大規模な
洋上風力発電によりなんとこれも国内の消費電力の1/3を
になうプロジェクトを発表しています。
このプロジェクトには風力発電機の老舗メーカーである
三菱重工業が唯一の日本企業として参画し
最先端技術の開発に取り組んでいます。
こうした大規模発電施設としての風力発電の開発・普及が
今後早めに進むことが期待されますね。
さて、企業の敷地内や家庭での導入が増えているのが
小型風力発電です。
家庭用風力発電機メーカーのなかでも
ゼファー は小型風力発電機の販売を開始しています。
小田原の木の家でも施主さんの要望などもあり
メーカーと打ち合わせして検討しましたが、当時は
設置費用とメンテナンス、発電による減価償却に
明確な合理性が見られなかったため断念しました。
特に全量買取制が進んでいなかったことも課題でした。
また、ニッコー
は非常用電源としても活用できる
小型風力発電機と太陽光発電機のセット商品を発売。
ビルメン鹿児島
は風量に左右されにくく
安定して電力供給できる小型風力発電機
TOMOの風・YGシリーズを発売しました。
設置地域にもよりますが1基で約7~8KWの発電が
期待でき、風力の強弱にも対応した発電量の安定化が
メカニズムとして組み込まれています。
騒音もだいぶ改善されて、一般的な住宅地の
騒音レベルとほぼ同等になってきました。
ただし、ある程度の敷地の広さが必要ですが。
大まかに1基500万円ほどの価格で施工可能で
35%の補助金が利用できると現実性が高まります。
ビルの屋上の設置も可能です。
今後の更なる技術開発とコストダウンに期待します