どうも、ダンディーMです。
10/24NYダウは、127ドル高16805ドルで終わりました。
個別企業の好調決算やエボラ熱懸念の縮小などが買われた理由とのことですが、これにより半値戻し奪還からの続伸となりました。
半値戻し奪還からの続伸となると、8/7安値から8/26高値更新した時とのイメージが重なりますが、この時のチャート形状と現在との違いをまず比較してみましょう。
☆25日移動平均線奪還時は、どちらも下向きですが、今回の方がより急角度となっています。下向きが急角度であるほど移動平均線を超えるのはより困難になります。
☆13週移動平均線は、前回は上向きに対し今回は下向きであり、さらに今回は13週移動平均線と26週移動平均線はデッドクロスを形成しています。
移動平均線上向きと下向きとでは超える難度は天と地ほどの違いがあり、さらに週足となればその違いはより明確なものとなります。もちろんデッドクロス済みの場合より難しくなることは説明するまでもないでしょう。
☆前回は1番天井からの下落であったのに対し、今回は2番天井がらの下落となっています。通常2番天井からの下落からワントレンドで戻す可能性は相当に低くなります。
☆前回の下落は、ブレイクアウト売り転換は経由していませんでしたが、今回はブレイクアウト売り転換を経過済みです。ブレイクアウト売り転換をしてしまうとそれだけ売り圧力が高まります。(ちなみにブレイクポントBPは16674ドルで既に抜いてはいます)
以上、前回の高値奪還ケースと比較すると、今回は雲泥の差で高値に戻すのが困難な状況にあることが理解できると思います。ところが、ここまでの戻しは逆の結果になっています。
☆安値から7日後の戻し率 前回506.5/817.8=61.9% 今回956.6/1495.5=64.0%。
☆下落率は前回4.77% 今回8.62%。今回の下落は前回の1.8倍の大きさです。一般的に下落率が大きいほど元に戻すことが困難となり、仮に戻すことができてもより多くの時間がかかります。
すべての面で今回のリバウンドは前回とは比較にならないほど困難であるにも関わらず、戻しのペースはむしろ早くなっている現状をどう捉えるべきか?
大局的には、NYダウがこのまま再度安値を割り込み下落してもその理由に事欠きませんが、上昇して高値更新する理由などは見つからない(下落開始から何も環境は変わっていない)ということだと思います。
ならば、半値戻し達成後に続伸しようが、相当困難な状況にも関わらず異常なハイペースで戻していようが、高値を更新することにでもならない限り、NYダウの上昇など信用できないという結論に達します。