そういえば、全然聞かなくなった言葉がある。
「できることを(一生懸命)やる!」
もう10年経ったが、東日本大震災のときは耳にタコができるほど聞いていた。
そんなときに、
「できることを(一生懸命)やる!」
のもいいのではないだろうか。
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自分もそうなのだが、人は追い詰められたり危機的な事態になると、突如一生懸命やり出す。
ときにはボランティア精神を全面に出し、利益そっちのけにしてまでもプロジェクトを立ち上げるなどして、全身全霊を傾けることもあるだろう。
ハードワークするのも厭わなくなる。
しかし、状況が落ち着いてくると、だんだんと手を抜いたり不正に走ったりする人が出てくる。
一生懸命やってると、嘲笑されたり異物扱いされたりなんてこともある。
少しの残業でも、真っ黒企業だ!ブラックだ!なんてなることもある。
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ところが、危機的状況になって一生懸命やっても、それがちゃんとした結果になるかどうかは、別問題だ。
そもそも、それまでちゃんとやってこなかった、一生懸命取り組んでこないと、いざ!ってときには何もできない。それどころか、自分で自分の首を締めてしまいかねない。
いつくらい前だったか忘れましたが、福島県の東京電力福島原発に関連して、
「津波から原発を守るための防潮堤を造るべき!」
という声が上がったことがあります。
しかし、税金の無駄!という大声に押される形で、プロジェクトは形になりませんでした。その結果、地震で大きな被害を受け、国民生活にマイナスの影響を与え、莫大な費用をかけることに。
あるときに、一生懸命やってこなかった、やろうとしなかった弊害と言えるのではないだろうか。
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人と同じことをやったところで、突出した結果を出すのは困難です。人並みの結果すら難しい、ということも大いにある。
周りがそれほど一生懸命じゃないときに、あえて一生懸命やる!ことで、突出した結果につながるものだ。
読者数が約20万人と、個人発行としては国内トップクラスのメルマガを発行しており、経営者/投資家としても活躍されている鮒谷周史さんは、こう仰っている。
当たり前ですが、人と同じことしかやっていないのに成果だけは人並み以上に欲しい、 などといった話は通るはずがありません。人並み以上、さらには人並み外れた結果が欲しいのであれば、人並み以上、さらには人並み外れた「何か」が必要です。
※引用元はこちらになります。
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また、経営学者であり経営コンサルタントのピーター・F・ドラッカーは著者「非営利組織の経営」の中でこう言っている。
人は自分が持つものでしか仕事ができない。
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できることを一生懸命やる、これだけで十分結果はついてくるものです。
すぐ出るか、少し後に出るか。これは神のみぞ知るところだが、少なくとも今から一生懸命やり始めれば、半年とか一年後には、もしかするとそれほど時間がかからずとも、お望みの結果はついて回る。
とても当たり前過ぎることなのだが、大きすぎる価値をもたらす行動指針ではないだろうか。
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