「Letters」「Change the world」読者の為の福岡案内(第3.5回) | 『Go ahead,Make my day ! 』

『Go ahead,Make my day ! 』

【オリジナルのハードボイルド小説(?)と創作に関する無駄口。ときどき音楽についても】

 
『Go ahead,Make my day ! 』-中洲(南新地)さて、前回は福岡案内・中洲編でしたが、今回は休憩がてら(?)に作中で何度も言及されているのに未登場の南新地について少し。

(いえ、品行方正なわたしはそんなヤラしいところのことなど書きたくないのです! しかし、発掘屋さんとか真名さんとか発掘屋さんとかそらさんとか発掘屋さんとかはぴすまさんとか発掘屋さんとかその他大勢の方の「書け!!」という時空を越えた圧力を感じるのでやむなく……)

閑話休題。
中洲の南新地といえば全国的に知られたソープランド街。「俺たちひょうきん族」のタケちゃんマンの歌でも

「♪今日はヨシワラ、ホリノウチ~、ナカス、ススキノ、ニューヨークー」

と歌われていたほどです。(ニューヨークは入浴と掛けたものか?)


(うっわ、たけしが若いよ。というか、最初のイントロはバビル2世では……?)

さて、「La vie en rose」を書いてるときに調べたところによると中洲では全部で70軒ほどのソープランドが営業していまして、不況の現在でもそれなりに賑わっている様子です。料金は60~70分で総額26000~30000円程度とのことですが格安店とか激安店(すごいところだと10000円程度)などもあるらしいですね。
ちなみに中洲というところはソープランドの新規出店規制が緩い全国でも珍しい地域なので、ごく普通に新しい店がオープンしてます。この辺、メイドカフェを接客業として風俗営業法下においた厳しい対応と裏腹な感じがしますが……。

えーっと、そう言えば我がブログは女性読者が多いので、ここで簡単に射精産業(うわ、はっきり書いちゃったよ)の種別について解説しておきましょう。(出典はいずれもWikipedia)

・ソープランド
『Go ahead,Make my day ! 』-ソープランド(個室)ソープランドは、湯船のある部屋(浴室)で女性従業員(コンパニオン、ソープランド嬢、ソープ嬢、泡姫、などと呼ばれる)が、男性客に対し性的なサービスを行う風俗店である。
風俗店の中でも実際に性行為まで行うため「風俗の王様」と称され、「ソープ」、「特殊浴場」などとも呼ばれる。 日本独特の営業形態であるが、やや形を変えた同様の業態が外国にも見られる。
平成20年度(2008年)版警察白書によるとソープランド等の届出店は2007年時点では1250店ある。

・ファッションヘルス
ファッションヘルス(略称ヘルス)とは、一般に女性従業員が男性客に個室で性的なサービスを提供する日本におけるいわゆる風俗店の一種。
ソープランドのような風呂は設置されておらず個室も狭いことが多い。
「ヘルス」と略すことが多いが、他にも性感ヘルスやニューヘルス、スーパーヘルス、ソフトヘルスなど、ヘルスの名を冠する店は多い。これらの区分について明確な定義は存在せず、各店舗がそれぞれのサービス内容に応じて自称するに任せられているのが実情である。

福岡の場合にはこれに加えて「メンズスパ」と称するカテゴリがあるのですが、どうやらこれはソープランドと同等の設備を使った、つまり風呂などの温浴施設があるファッションヘルスという位置づけのようです。
ちなみに閉店したソープランドの後にメンズスパが入居して営業することがあるため、南新地の店がすべてソープランドなわけではありません。(少数ですがファッションヘルスもあります)

で、また昔話になりますが。
わたしがこの辺をウロウロしていた頃というのはまだ牧歌的というか昔ながらの南新地だった頃なので、今よりも危ない店も多かった反面、今よりも大らかというかガツガツしてない印象がありました。
名物は何といっても客引きの遣り手のオバハン(そう、何故か男ではないのですよ)で、国体道路辺りを歩いていると、
「お兄ちゃん、よか娘がおるけん入っていかんね~」
と声をかけられたものです。
あちらさんもだいたいは酔客を狙って声をかけるのでそのまま「ご案内~!」となるのですが、中にはそこで値切りにかかる猛者もいまして、ある意味ではそれらのやり取りも南新地の風景だったような気がします。
(ちなみに値切りはある程度のところでやめておかないと、オバハンが言う「若い娘」の基準が異常に高くなるので非常に危険です。恥ずかしながらわたし、自分の母親と見まがう年齢の方が出てきて逃げ出したことがあります……)

現在の南新地の様子については、残念ながら金銭的・体力的・家庭的な諸事情によって調査に行けてませんので(はいそこ、疑わしそうな目で見ない!!)よく分かりませんが。 
前を通りかかった際に見る限りでは、客引きのオバハンが姿を消した以外には大きく変わった感じではありませんでしたが、上記のように新規出店ができるからか他所(関東・関西・名古屋・札幌など)の大手資本の店が増えて、地元の店はやや翳っているような印象も受けます。それと法規制の影響からか、それまでオープンにやってたことをコソコソやってるようにも見えて何となく陰鬱な感じもしますね。

とても個人的な意見ですが、わたしは、

「安心して遊べる安全な歓楽街はすでに歓楽街ではない」

という考えの持ち主なので、昨今の中洲や雑餉隈が警察の集中手入れで青息吐息なのは残念だなと思います。トゲのないバラなんてではありませんが遊び場というのは危ないからこそ魅力があるし、そして、そういうところで上手に遊べるのが大人の度量じゃないんですかねぇ?
しかし、昨今は誰にとっても安全でないといけないらしくて、歓楽街特有のスリルを感じることはめっきり少なくなりましたね。実生活ではあまり過激なことも言えませんけど、小説の題材的には歓楽街は危なくないと困るのですが……。

『Go ahead,Make my day ! 』-ホストソープ
ちなみに南新地にはこんなものもあってアメーバニュースでも取り上げられたことがあるのですが、現在は閉店している模様。理由は「接客の男性の身体がもたないから」だそうですが……まあ、そうでしょうねぇ。

(第4回へ続く)