ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京でパーティー | King-Hの全てを喰ってやる!

ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京でパーティー

Kingは先日某六本木にある東京ミッドタウンにいた。

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「東京ミッドタウンくらい行ったことあるって!何を今更!」



と、ようやく見つけたKingと対等になった瞬間を逃してなるものかと、デスクをたたきながら大声を出してしまった君たちには大変申し訳ないが、続きがあるのだ…





東京ミッドタウンの真ん中にあるミッドタウン・タワーは知っているか?


45階から上には、世界の賓客を魅了し続ける5ツ星ホテルといわれるリッツ・カールトンが入っているタワーだ。


もっともいつも下ばかり見て歩いている君たちは、気付かなくてもしかたがないが…



そして、その中にはなんと居住エリアが存在するそれが

ザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツ・カールトン東京だ。


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その夜は、そこに住んでいるTVや雑誌でもお馴染みの、某有名社長ホームパーティーに招待されたのであった。



なぜならK○NGだからだ。

(ちょっといやみに聞こえてしまうといけないので自粛)



普段ショッピングやちょっとしたデートのみに訪れているみんなには、大変申し訳ない。




そしてそのレジデンスではなく、レジデンシィズに向かったわけだが、入り口であせった…

ホテルとは別の入り口に行ったのだが、まるでホテルの入り口のように、ロータリーがある。

そして、ドアマンのような人が立っている・・・。


とにかくセキュリティーが凄い。

最初Kingは違う方のホテルの方の入り口から入ってしまったら、まずオートロックがあり、その中にフロントのような受付。

そしてさらにオートロックがすこし隠れたところにあった・・・



まぁとりあえず正面から入ってみると・・・廊下が広い…

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ちなみにこれはからではない。からだ。

しかも入って3分の1ほど進んだところで振り返って撮った物だ。まだまだ先はある・・・。


しかも廊下の壁際には、壷やら絵やらが飾ってあり、豪華なソファーまでもがあり、ちょっとした来客用のようだ。


・・・と、思ったら、横に入れるエリアがいくつか…。

大きなビルでまれにある、公衆電話や自動販売機のコーナーのような感じで空間が。

しかし、あまりにも広すぎる。

なんと来客用らしきソファーとテーブルがそこにはあった。

ちょっとした店より広いかもしれない・・・。それを勝手に使ってよいらしい。




そして30階近くまで上がり、いざ部屋へ。

ちょっとした会議室のような入り口だ。入り口では開くのを待っていた美女たちがにっこり微笑んで会釈したきた。

もちろんKingスマイルを返してやった。



いざ中に入ると・・・一軒家ではなく、○○階といった区分けもされているにもかかわらず、部屋の中には2階があった…


入り口にあるクローゼットが男女別にあった・・・



1階、2階と両方にトイレやバスルームがあるようだ。

ちなみにトイレはちょっとした小奇麗な店よりも広い。

二人並べるほどの洗面所がありその奥が便器になっている。そこまでが一部屋。

普通の店と同じようだが、一部屋なので便器のところの仕切りが無い。

したがって鍵をかけ忘れると大変だ。

「おっと!」

と、ドアを手で止めることは不可能だ。

ちょっと離れたところで「こんにちは」という形になる。



しかも、ベッドルームだと思った部屋は更衣室らしい。

自宅に更衣室が必要なものなのか?



大勢座れる長いテーブルと、ソファーを囲んだ大きいテーブルが用意されていて、総勢40名にて主賓の挨拶の後パーティーは行われた。



色々な人を紹介され、名刺交換したが、代表取締役ばかりだった。


これだけ代表取締役が多いと、平社員的な立場のことかと勘違いしだしてしまう。




壁一面はガラス張りで六本木の街が一望できる。

しかし高すぎるため、真下にあるミッドタウンを見るには急角度になってしまい、さらに小さくなってしまいよく見えなかった。



興味津々なKingは平静を装いながら、2階へと向かった。


2階といっても吹き抜けになっているため、若干狭くなっている。でも広い。

仕事場のようで、大きなデスクにPCモニターが縦横にいくつもならべられていて、まるで地球征服を狙っている秘密基地のようだった。



プライベートルームのようだったので入らなかったがまだ部屋が2階にもあるようだ。



この吹き抜けだけでいくつ部屋を作れるのだろうか・・・

2階を普通に作ればかなり広いぞ!

いや、高さが結構あるから3階分は作れる、いや頑張ればロフトまで・・・



など庶民の発想を繰り返していたことは秘密だ。




テラスに肘をかけグレープフルーツジュースを飲みつつ、下のフロアで楽しんでいる他の参加者を見下ろしながらKinjgはこう思った・・・



「ふっ…この中で確実に俺が一番、貧乏だな・・・。しかもビリから2番目に格段の差をつけてな!!」


男女比は半々くらいで、女性の面子も会社経営、モデル、タレントと様々な濃いメンバーだった。



その後もパーティーは続き、楽しいひと時を過ごした。


お腹が減ったので1階に戻った瞬間、降りてきたKingを捕まえ何人かが2階を見たいと言うので、

Kingの家でもないのに案内するため再び2階へ…。



みんなで話は盛り上がっていた。


Kingは皆と違い、まだほとんど何も食べていないので1階に下りて食事をしたかった。

しかし、盛り上がっていたのでそうも行かない。


だがいつになってもその盛り上がりは収まらない。


いい加減に失礼して抜け出そうと思ったが、そうは行かなかった。

となりにいたナースと少し仲良くなってしまったのだ。

とりあえず空腹とナースと天秤にかけたら、ナースの方が少し重かったので、しばらく話を続けることに。


そして数十分後、みんなで降りることになった。



しかし、食事はすでに無かった・・・


食事はあきらめ、ナースやさっきの人たちと話そうと思ったところ、ある女性が話しかけてきた。


まだその女性とは話していない。

自己紹介をした後、話し始めた。どうやらミスコンの女性に連れられてきた友人(OL)らしい。


だがこのパーティーには不釣合いな会社の愚痴を延々と話し始めた。

それも何度も何度も同じことを・・・!


よ、よ、酔っ払っている!!



終わらない!

飲み物さえも取りにいけないほどだ。


他を見るとけっこう楽しそうだ!



しかも自分の話に熱くなって、こぶしを握り始めた。

そのこぶしの中では先ほど渡したKingの名刺グチャグチャになっていた。



目の前を見ると丸いフランスパンのようなものが一つあまっていた。

飲み物も無い中、味気の無いパンだけを食べるのも何なので躊躇していたが、あまりの空腹のため、手を出すことに。

するとうれしい誤算が!



固いパンだと思っていたものは、シュークリームだった。

どうやら食事が終わり、デザートもいつのまにか終わっていたようだ。



すると酔っ払いOLの話が急にやみ、目線はKingの手に・・・。

シ、シ、シュ-クリームか・・・!?



「す、す、少し食べる?」



無言でうなずいた・・・



ち、ち、ち、ちょっと待て!


あんたは食事してたろうが!それにこれも食べたはずだし、さっきからここにいて、手をつけなかったということは、いらないってことじゃないのか!!??



Kingは泣く泣く、シュークリームを二つに割った・・・

するとなんと、半分にはならず明らかに大きいほうと小さいほうが!

しかも4分の34分の1ほどに!!



King迷った。


ここはKingがこの先、Kingへの道をひたすら走り続けられるかのターニングポイント・・・



だがことの前後を考えると大きいほうを食べても当然のこと。


元々Kingのシュークリームなのだ!



ふと外を見ると六本木の夜景に、見覚えある男の顔が浮かんでKingを睨み付けていた・・・



 「レ、レイだ!南斗水鳥拳のレイだ!」



Kingはあるシーンを思い出した。

それはレイがある空腹の兄弟にチョコレートをあげたときの事。

半分に割ろうと思った兄であったが、失敗し大きいものと小さいものに分かれてしまった。

すると兄は大きいほうを妹に差し出したのだ。

それをみたレイは「そうだ・・・」の一言と共に険しい顔が和らぐのであった。



Kingは迷わずシュークリーム4分の3を酔っ払いOLに差し出した。



窓の外には先ほどとはかわり、優しい顔をしたレイが


「そうだ・・・」


と一言残し、消えていった・・・。






そしてパーティーは終わった。



各自、挨拶を済まし帰っていった。


Kingは先ほどのナースたちと一緒にエレベーターで降りて行った。エレベーターと言ってもでかい。

デパートのようでかなりの人数が乗っている。



Kingは話が盛り上がっていたためナース連絡先を聞くのを忘れていた。

ま、駅まで歩く間にでも聞くかと、余裕だった。



しかし、エレベーターを出て集団で歩いていると、トイレに行く人間なども現れ、わらわらとしてきた。

なんと廊下にトイレがあるのだ。



そしてセキュリティーの関係などで入り組んでいるロビーや廊下付近をあるいているうちに、はぐれてしまいKingはいつの間にか外に出てしまっていた!


オートロックのためもう、戻れない!


しかも出口も一つではない!




Kingはセレブの魔術に敗北したのだ。






Kingへの道はまだまだ先があるということだ・・・