安倍首相補佐官の秘書暴行事件 2 | きなこのブログ

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「マイケル・グリーン」の威を借る安倍外交補佐官の河井克行衆議院議員に秘書暴行疑惑と「週刊文春」が報じる
http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/47985405.html

虎の威を借る狐か「永田町の梨元勝」か

「週刊文春」がまたまた安倍側近の人格を疑わせるような記事をスクープ。

野党を批判するだけの自民党安倍派の機関誌に成り下がった「週刊新潮」とは違い、文春は去年から続けざまに安倍政権の屋台骨に何度も何度もオノを打ち付けるスクープ記事を連発しています。

今回、「センテンススプリング」が追及するのは、安倍首相補佐官(外交担当)の河井克行衆議院議員(広島3区)。

自称「あらいぐま」を名乗る国会議員。

首相官邸4階に補佐官室を持っているそうです。

首相動静を見ると、河井克行は外交案件で官邸で首相と面談しているので、私は安倍政権の外交ブレーンという認識でしたが、実際は「ふるさとづくり推進および文化外交」担当補佐官で、「カルチュラル・ディプロマシー担当」、さらに噛み砕いて言うと、「ソフトパワー担当」ということでしょう。

この日本の外国に向けた「顔」であるはずの河合補佐官が暴行事件を起こして元秘書から訴えられている、というのが記事の要点です。

週刊文春によると、99年から秘書兼運転手を務めた男性が、議員本人から、ハンドルを握る男性の左腕めがけて後部座席から革靴のまま蹴りを加えられたというのです。

更にこの秘書は、選挙区の相手陣営のポスターを見つけるたびに夜中に破るように指示を議員本人から受けたとも記事は報じています。

この元秘書は広島県警に河合議員を傷害罪で告発したのち、不満のあまり河合議員のポスターをやぶったことが発覚し、逮捕されてしまったと回想する秘書のインタビューを載せています。

記事には別の秘書についても書かれており、河合議員からパワハラを受けた公設第2秘書は05年に在職中で心筋梗塞で死亡していると書かれています。

そのパワハラとは具体的には、気に入らない秘書に水をぶっかけるという荒っぽいものだったようです。

女性記者に対するセクハラも露骨だったと書かれています。
鳩山邦夫グループに所属の元政経塾生

河合議員は、無派閥扱いになっていますが、実際は「きさらぎ会」(鳩山邦夫グループ)のメンバーです。

昭和38年広島生まれで、昭和60年に慶応大学法学部政治学科卒、そのあとにあの「松下政経塾6期生」として入塾しています。

塾所属中に、アメリカの「オハイオ州デイトン市行政管理予算局国際行政研修生」として米国滞在していますが、大学への留学ではなく、経歴を見る限りでは国際関係論の修士号や博士号は持っているわけではありません。

平成2年(1991年)に松下政経塾を卒業した後、広島県議会選挙に当選、広島の土砂崩れがあった安佐南区の選出だったそうです。

平成8年(1996年)に衆議院議員初当選、2000年総選挙では落選しましたが、2003年には、小泉政権時に比例復活を果たして二期目の当選。

郵政選挙で選挙区に復帰しています。

コスタリカ方式を採用している選挙区なので、常に選挙区当選というわけではなかったのですが、今はコスタリカから外れて選挙区で二連続当選しています。

小泉内閣で外務大臣政務官、国防部会長、第一次安倍内閣と福田内閣では法務副大臣、やがて国対副委員長、外務委員会筆頭理事、5期目で衆議院外務委員長、首相補佐官に至るという経歴です。

また自民党の安倍側近の不祥事かということなのですが、問題はこういう人物が安倍外交のキーマンともてはやされているということです。

記事によると河合議員はオハイオ州滞在の経験から英語はかなり流暢に話すようですが、「米国や中国の政治経済などについてのグローバルな知見がないので、議会関係者や研究者との話も盛り上がらず、深いネットワークづくりに繋がっていない」と記事では大使館関係者に批判されています。

文化外交とは自由主義史観の宣伝か

安倍政権の文化外交担当の河合補佐官がやっていることは普通の意味での文化外交とは大きく違うようです。

これは「文春」ではなく、『前衛』という日本共産党系の雑誌にインタビューが載っている、山口智美という文化人類学者の先生がツイッターで書いていたのですが、

「首相補佐官の河井克行議員は稲田朋美自民党政務調査会長がワシントンDCに行った時に同行して、そこで本を配っていたそうです」

ということで、その「本」とは、産経『歴史戦』と、呉善花本の英訳版のことだそうです。

安倍政権の「文化外交」というのは要するに「日本の戦争責任を否定する」というか、「中韓の歴史認識攻勢に対するカウンター」という意味合いが強いようです。

要するにプロパガンダですね。

要するに外交経験がないので、「日本の正しさを強引に主張する」係だと思います。

外交部会長、国防部会長を経験していて、英語ができるので安倍首相から重用されているのでしょう。

文春の報道にしたがえば、このようなパワハラ議員が安倍外交のそれも文化外交とは関係ない、歴史修正主義的な側面を前面に出した交流を行うことは日本のイメージを損なっていると思うのですが、安倍政権はどこ吹く風で、産経新聞を真に受けた稲田朋美やこの河合らの路線が、スイス・ジュネーブで先月16日に開かれた国連女性差別撤廃委員会の対日審査における杉山晋輔外務審議官の発言につながっているのでしょう。

日米のパイプ役を辞任自認する問題議員

もう一つの問題は、河合がジャパン・ハンドラーズマイケル・グリーンCSIS副所長とも関係を深めているほか、アメリカ側の議員や有識者との交流窓口である超党派の「日米同盟コーカス」の自民党側元締めであることだ。

この議連は、アメリカ側の2つの議会内のカウンターパート(ジャパンコーカスと日米研究グループ)との交流をするほか、ミサイル防衛の拡大についても提言するなど、アーミテージグリーンらにとって良い受け皿になっています。

2014年6月末の河合本人のブログによるとコーカスには、全部で9人の議員が参加しているという。

自民党からは河合のほか、

左藤章・党国防部会長(肩書はいずれも当時)と

城内実・党外交部会長、

民主党から松本剛明・元外務大臣と

長島昭久・元内閣総理大臣補佐官、

日本維新の会から松野頼久・党国会議員団幹事長、

小熊慎司・衆議院外務委員会理事、

みんなの党から水野賢一・党幹事長と

中西健治・党政策調査会長という。

日本の国会議員は、安倍晋三、前原誠司、稲田朋美や島尻安伊子を始めとして、英語がネックになっている議員が多い。

だから、河合は重用されるのでしょうね。

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一番左が河井克行


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マイケル・グリーンと河井克行


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アーミテージと河井克行、一番左は元JPモルガンの中西健治(元みんなの党)


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カート・キャンベルとも写真を


ただ、よくも悪くも外交通の議員と違って、河合は文春の批判によれば「外交の知見」がない

その上、暴力議員(文春報道によればだが)、歴史認識などマイナスの文化外交を手がけているということでは問題が多い。

こういう人物がミサイル防衛の拡充や安倍の対米追従外交の根回しをしているわけです。

ジャパン・ハンドラーズはアメリカの軍需産業のモノやサービスを日本側に売りつける仲介業ですから問題議員であっても問題なし、と判断しているわけです。

彼ら自身がアメリカでは『世間一般からは相手にされていない安保マフィア』なのですから蛇の道は蛇というわけです。

記事の出所は官房長官か?

文春の記事によると、河合の秘書官の一人は、内閣情報調査室からの出向で、河合自身が北村滋内閣情報官と親しく、そこから得た情報を、周りに「最新情報だ」と得々と吹聴して回っていたという話。

自らを「永田町の梨元勝」と自称しているんだとか。

安倍政権は、実にブラックです。

文春の記事の冒頭には、河合が「菅義偉官房長官の信任が厚い」とされる沖縄振興担当部局の統括官を補佐官室で怒鳴りつけたと書かれていますが、この河合のスキャンダル、出処は官房長官かもしれませんね。