「1560」番 今のアメリカ政治の真の焦点である、「ベンガジ事件」での下院の特別委員会を、ヒラリーはなんとか 乗り切る。そして、シリアでのサリン爆弾の真犯人たちのこと。 2015.10.15
副島隆彦 緊急で冒頭加筆します。
副島隆彦 緊急で冒頭加筆します。
以下の文を、私は、昨日(15日)に書いたのですが、アメリカ政治に緊急事態 (政変)が、ここ数日で起きたようだ。
どうも、絶対に、何が何でも、ヒラリーを大統領にする、という戦争勢力、軍事凶暴派が、団結して、隠されて実行されるクーデターのような攻撃が仕掛けられたようだ。
これを、「宮廷革命」と政治歴史学用語ではいう。
国民には全く知られないように、静かに「夜の軍隊(ナイト・アーミー)」が動く。
政治(政府)が乗っ取られる。
2012年の年末の、日本の安倍政権の誕生も、隠微なクーデター(国民政治の乗っ取り)だった。
第1回目の討論会の時のヒラリー
米下院の 特別委員会である、ベンガジ事件調査の委員会で、ヒラリーが今にも、証言することになっていた。
これが消えている。
米下院の老練な議員たちで、マッカーシー議員( 院内総務。マジョリティ・リーダー )が、数日前に、真っ青な顔をして、テレビに出てきた。
「自分は、もう 下院議長(ハウス・スピーカー)にはならない」と発言した。
このマッカーシーが、先日、辞任を発表したジョン・ベイナー議長(共に共和党。議会で多数派)の後釜(あとがま)になると決まっていたのだ。
ケヴィン・マッカーシー
それから、ヒラリーを喚問(かんもん)、召喚(しょうかん)していた、米下院のベンガジ事件特別委員会の ガウディ委員長が、突然、発言停止状態になった。
ヒラリー攻撃の急先鋒だったのに。
「お前ら、もう、いい加減にしろ。それ以上、政治の裏側の真実を暴いたら、皆殺しにしてやる」
という恐ろしい力が、アメリカ政治に襲いかかったのだ。
トレイ・ガウディ委員長
そして、どうも、ジョー・バイデン副大統領が、大統領選挙に出ることが、昨日、突然、取りやめになったようだ。
あれほど,
" Joe Go,Joe " 「ジョー、ゴウ、ジョー」
「出ろ、出ろ、ジョー(バイデン)」
の掛け声が、アメリカ国民の中から、上がっていたのに。
オバマ自身が、数日前に公然と、
「自分の副大統領は素晴らしい業績を上げた、能力のある人物だ」
と支持表明した、というのに。
おそらく、共和党の人気者の、ドナルド・トランプ(アメリカの下層白人たちの星)も、急激に、発言力が、低下して、おどおどとした態度に、来週からなるだろう。
もう、大口(ビッグ・マウス)を叩いて、アメリカ民衆の本音を代弁する、という
”アメリカ名物の下から吹き上げる怒れる民衆政治(ポピュリズム 、populism )”
を実行できなくなる。
今、大きな、暴力的な力が、なりふり構わず、アメリカ政治に急激にのしかかっている。
それは、すべて、凶暴なヒラリーを頭(あたま)に立てて、再来年から、世界を、第三次世界大戦(ザ・サード・ワールド・ウォー the Third World war )に持ち込もうとする、勢力の仕業だ。
そうしないと、アメリカは、今の世界支配、世界覇権(ヘジェモニー)を維持できないからだ。
今の金融崩壊(ファイナンシャル・クライシス)前夜のアメリカを生き延びさせることはできないからだ。
私たちは、この事態に鋭く注目し、深く憂慮すべきだ。
副島隆彦は、以上、緊急で自分が気づいたことをここに書いて日本国民に知らせました。
2015年10月16日
冒頭への加筆 終わり。
副島隆彦拝