2007年、アメリカのサブプライムローン問題に端を発した金融危機は、アメリカを震源として、全世界の産業を、ほぼ全分野において大きな打撃を与えた。
表のニュースでは世界各国の政府や中央銀行による金融緩和や財政拡大、公的資金を用いた金融機関への資本注入などにより、世界経済の急落に歯止めをかけたように見せかけている。
しかし実際にはアメリカ経済はすでに破綻し、無からドルをジャブジャブ刷り、世界中にまき散らしている。
バブル全盛期だった1980年代後半、日本電信公社はNTTとして東証に上場、公募価格は119万円で日本中に多くの株主が誕生した。
人気沸騰、上場初日に値がつかず翌日160万円で値がつき、一気に暴騰し、300万円まで駆け上がりました。
日本中で金が溢れ、にわか成金が続出したのです。
まさにバブルでした。
当時のNTTの時価総額30兆円でドイツの株式市場が全て買えると言われたのでした。
当時のNTTの時価総額30兆円でドイツの株式市場が全て買えると言われたのでした。
また土地の値上がりも驚くほどで、庶民のマイホームの夢は遠のくとの非難合唱が起こりました。
当時の東京の地価でアメリカ全土が2つ買えるほどだ、と言われた。
「ジャパンアズナンバー1」と日本の発展は永遠に続くかのようでした。
当時の中国のイメージと言えば、今の北朝鮮ではないですが、人民服を着た大勢の人達が怒涛のように自転車で往来し道路が溢れかえっている姿でした。
それから20年、全く世界の構図は変わりました。
それから20年、全く世界の構図は変わりました。
まるで日本だけが取り残されたかのように成長の果実を受け取ることができなかった。
「失われた20年」、日本はこの20年、全く成長を止めたかのようでした。
日本のデフレは歴史上でも稀有なことに10数年も続いています。
過去20年間の消費者物価上昇率は平均0.5%のプラス、この10年に限ると0.3%のマイナス、まさに時が止まったようです。
「デフレ」、1年か2年ならいいが、10数年も続いた。
「デフレ」、1年か2年ならいいが、10数年も続いた。
そして2011年はいよいよこの「デフレ」からインフレが海外からやってきて、日本全体への直撃が始まる年です。
長らくデフレで苦しんだ日本を、インフレが、成長の止まったこの20年間分を一気に埋めるかのように怒涛のような勢いで日本全体を呑み込んでくる。
そしてもうこれから二度とデフレに戻ることのない世界が始まる。
この大きな転換点こそが2011年です。
やっとインフレか、景気回復だと思いきやそれは違う。
やっとインフレか、景気回復だと思いきやそれは違う。
日本に襲来するのはもっとも恐ろしい必需品だけのインフレ、日本で手に入らない物のインフレ、庶民が涙するインフレなのです。
すでにその波は少しずつ押し寄せてきています。
すでにその波は少しずつ押し寄せてきています。
この夏の異常気象で野菜が高騰しました。
これはこの夏起きた一時的なことで今は収まっています。
しかし重大な前兆がここにあるのです。
実は本格的に訪れる必需品の高騰の前触れが徐々に起こってきているのです。
今や驚くべき勢いで発展するアジア地域、自動車の販売は二桁増があらゆるアジア諸国で起こっています。
今や驚くべき勢いで発展するアジア地域、自動車の販売は二桁増があらゆるアジア諸国で起こっています。
この地域では株の上昇も留まることを知りません。
道路のインフラ整備、港湾の拡張、都市化の波、ありとあらゆる発展の波が、中国から東南アジアへ、そしてインドという風に広がってゆくのです。
「アジアにこそ未来がある」「この地域の発展の果実を取ろう」と、日本中この高成長にあやかろうと思っています。
一向に良くならない日本経済に業を煮やし、驚くような金融緩和を“これでもか”と押し進めるわけですが、このあり余った無尽蔵の資金は日本など目もくれずアジア地域にそっくり投下されています。
一向に良くならない日本経済に業を煮やし、驚くような金融緩和を“これでもか”と押し進めるわけですが、このあり余った無尽蔵の資金は日本など目もくれずアジア地域にそっくり投下されています。
今アジア地域はファイナンス(資金)の心配はほとんどないと言っていいでしょう。
まだまだ大きな発展、拡大が約束されている。
しかし、驚くべき真性インフレの波がまず、非鉄金属や食糧からやってくるのが2011年です。
しかし、驚くべき真性インフレの波がまず、非鉄金属や食糧からやってくるのが2011年です。
今の値上がりはその助走段階にしか過ぎません。
銅をはじめとする非鉄の高騰が始まるのです。
石油ショックを上回るメタルショックが全世界を襲ってくるでしょう。
限りない需要についに供給が追い付かないのです。
そしてこの基礎物資の高騰はやがて金利の高騰への限りない圧力を生み出してくる。
「デフレを止めろ!」と言って一生懸命日本中でインフレを目指しているわけですが、2011年、海外からしっかりインフレがやってくる。
「デフレを止めろ!」と言って一生懸命日本中でインフレを目指しているわけですが、2011年、海外からしっかりインフレがやってくる。
日本の限りない金融緩和がもたらしてくれたものが世界に伝播し、お望み通りのインフレとなってやってきます。
そして日本人はその時、インフレとはどういうものなのか、知ることになるのです。
そして日本人はその時、インフレとはどういうものなのか、知ることになるのです。
2011年、日本人は驚くことでしょう。
インフレの恐ろしさを目の当りにするのです。
そして同じく世界も大きく変化するでしょう。
そして同じく世界も大きく変化するでしょう。
デフレからインフレへの変化です。
日米欧では不景気は変わりませんし、仕事も増えもしません。
それなのにインフレが襲ってくる。
必需品だけが異常な値上がりとなるのです。
リーマン・ショックから脱出するため、投下した山のような資金は日米欧を通り越し、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)そしてアジア地域で爆発して世界を破滅させるインフレに追い込んでいきます。
リーマン・ショックから脱出するため、投下した山のような資金は日米欧を通り越し、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)そしてアジア地域で爆発して世界を破滅させるインフレに追い込んでいきます。
ついに溢れかえったマネーの逆襲が全世界で始まる。
インフレの初期段階で、物が上がって庶民が苦しんでいるうちはまだかわいいほうなのです。
インフレの初期段階で、物が上がって庶民が苦しんでいるうちはまだかわいいほうなのです。
本当に怖いのはそれからで、この物価上昇の勢いが金利に火をつけることになる。
金融市場にこの必需品上昇の勢いが伝播することが恐ろしいことなのです。
このような諸物価の高騰に音を上げて金利上昇ということになればどうなるか?
このような諸物価の高騰に音を上げて金利上昇ということになればどうなるか?
日本で金利が通常レベルとされる5%になったらどうなるか?
1,000兆円も借金がある日本国は金利支払いだけで50兆円、税収が37兆円しかない日本は国家破綻しかない。
国債はどうなるか?
国債はどうなるか?
郵貯はその資産の8割以上が国債で約155兆円も保有している。
金利が5%になれば、国債は大暴落、含み損だけで40兆円以上になるでしょう。
仮に10%の金利ともなれば半分の70兆円以上無くなってしまいます。これで金融システムが持たない。
いよいよこのような恐ろしい流れが始まるのが2011年、そしてこの流れは2012年にかけて加速、世界中で勢いがついてくる。
リーマン・ショックなど幕開けにしか過ぎなかった。
いよいよこのような恐ろしい流れが始まるのが2011年、そしてこの流れは2012年にかけて加速、世界中で勢いがついてくる。
リーマン・ショックなど幕開けにしか過ぎなかった。
大混乱の本番、株の暴落よりも数段恐ろしい債券の大暴落(金利高騰)による全世界的な資本主義システムの崩壊が始まる。