富士の麓でピクニック!怪獣総進撃! | 不思議戦隊★キンザザ

富士の麓でピクニック!怪獣総進撃!

1968年に封切られたゴジラシリーズ第9作目!!予告ではタイトルが「怪獣総進撃」ではなく、「ゴジラ電撃大作戦」であった。




日本全国本日快晴、雲ひとつないピクニック日和であります。家族で行楽に出掛けている方も多いでしょう。行楽に出かけられなかったお茶の間のみなさま、こんにちは。私たちの行楽日和は、怪獣たちにも行楽日和であります。本日は、富士の麓から怪獣たちのピクニックをお送りいたします。



さて、そろそろ怪獣たちがやってくる時間です。一番乗りは誰でしょうか。あっ、ミニラです!ミニラが一番乗りのようです。ミニラの後ろには、もちろんゴジラもいます!




さあ次はアンギラス!アンギラスの登場です。大好きなゴジラ先輩と一緒にピクニックということで、心なしか嬉しそうであります。微笑ましいではありませんか。



ぞくぞくと集まって参りました。ラドン、ゴロザウルス、バラン(誰?)、いやあ、これだけの怪獣が集結すると迫力があります。





モスラは幼虫の姿ですね。同じ昆虫怪獣のクモンガもやってまいりました。仲良きことは美しきかな!




パラゴン、マンダ。これで10体です、有名怪獣が10体も集まりました!富士の裾野で怪獣たちがピクニック!なんと壮大で贅沢なピクニックでありましょう!





楽しそうで何よりです。こちらまで嬉しくなってきてしまいます。ん?




ああっ、キングキドラです!孤高の宇宙怪獣、キングギドラまでやってまいりました!黄金色に輝くキングギドラ、まさに宇宙の帝王たる威厳に満ちていますね!




おや?キングギドラが参加した途端、なにやら雲行きが怪しくなってきました。



どうやら内輪揉めのようです。怪獣翻訳機で翻訳してみましょう。



キングギドラ「なんで俺抜きでピクニックやってんだよ!」

ゴジラ「えっ、伝わってなかった?おい、アンギラス!ギドラに連絡しろっつったよな?」

ミニラ「父ちゃーん、早く弁当食べようよ」



アンギラス「いや、自分はギドラさんのメアド知らなかったんで、ラドンに頼みました」

ラドン「聞いてねーよ」

モスラ「ラドンさん、嘘はいけないわ。アンギラスさんに頼まれたこと、わたし知ってるわよ」

ギドラ「ラドン、てめえかっ!っつか、お前にメアド教えた覚えはねえぞ!!」



これは大変です。ピクニック開催をキングギドラに誰も連絡しなかったようです。キングギドラは短気ですから、もしかしたら大乱闘に発展するかもしれません。



ミニラ「父ちゃん、弁当~」

クモンガ「ミニラ、こっち来いよ!俺らだけで弁当食おうぜ」

バラン「何持ってきた?あっ、牛だ」

ミニラ「クモンガさん、どっかの農場の牛でしょ?また勝手に盗ってきたの?」

クモンガ「おいおいミニラ、今日は細かいことはいいっこなしだぜ。俺は血を吸うからお前は肉を食え」



マンダ「ゴジラさんが連絡すれば良かったのではありませんか?」

ゴジラ「えっ、俺のせいなの?」

バラゴン「宇宙の帝王ギドラさんに連絡すべきは、やっぱゴジラさんっすよ」

ギドラ「そうだな、俺にタメ口きいていいのはゴジラだけだからな」

モスラ「あらっ、ギドラさんったらそんなこと言って。ゴジラさんに負けてばっかりのくせに」

モスラ以外「・・・・(いや、モスラが一番強えよ、怖いもの知らずという点で)・・・」



ギドラ「宇宙から飛んできたから首が疲れちまった。ちょっと揉んでくれねえかな」

ゴジラ「お前何様だよ。ま、仕方ねえな、元はといえば俺らのせいだし」

ギドラ「さすがゴジラだぜ!お前が一番話が分かるぜ!はー、どっこいしょ」



ゴジラ「おーい、ミニラ―、ミニラ―」

ミニラ「父ちゃん!遊ぶ?遊ぶの!?」

ゴジラ「ギドラが首疲れたってんで、アレ、出してやってくれ」

ミニラ「僕のでいいの?父ちゃんのが効くんじゃない?」



ギドラ「いやいやいや。ゴジラのは強すぎて俺がやられるわ。ミニラのが丁度いいんだ。頼むわ」

ミニラ「はーい。じゃあいくよー」





ギドラ「はーコレコレ!!ビリビリくる、ビリビリくるうううー」

ゴロザウルス「なんと。ミニラの放射熱戦を低周波電気治療代わりに使うとは」

ゴジラ「俺もたまにやってもらってる」



ラドン「ゴジラさん、ギドラさん、すんませんでした」

ゴジラ「まあ、いいよ。キングギドラも来たことだし」

マンダ「連絡がなかったのに、どうやってピクニックのことを知ったのです?」

ギドラ「キラアクのおばさんが教えてくれた」



ゴジラ「誰だ、それ」


―完―


こらあっ!!


うわ、びっくりした。あれ?メローイエローじゃない。呼んでないのに勝手に出てこないでよ。年末でもないのに。


※メローイエロー:毎年恒例年末対談に現れる謎の人物。常に覆面姿なので、誰もその素顔を知らない。もちろんマダムも知らない。今回の記事は、マダムが赤、メローイエローが緑という対話形式で進めます。


マダムが大嘘こいてるから心配で出てきたんですよっ!


だってピクニックの方がしっくりくると思わない?


何言ってんすか!あれはピクニックなどではなく、立派なバトルではありませんか!まったくもう!あと、キラアクはただのおばさんではなく、地球侵略を目論んでいるキラアク星人の首謀者です!


このあたりのゴジラシリーズは子供用なんだから、あらすじなんてどうでもいいの!それに破綻しまくってるあらすじを紹介したって、面白くもなんともないわよ。怪獣総進撃ってタイトルだけは威勢がいいけど、怪獣がたくさん出てくるだけで肝心のバトルはユルイし、完全にタイトル負けよ。


ちょっとちょっと、そんなこと言っていいんですか?結構喜んで見てたくせに。


うっ。だってミニラが可愛いんだもん。ピクニックに一番乗りしたミニラったら楽しそうだったわ。スキップしてたし。


ピクニックじゃないってば!!それにミニラはスキップなんてしてません!


クモンガの弁当がね・・・


シャラーーーーップ!!マダムを放し飼いにしたら、一体どれだけの嘘をつくのか分かったもんじゃありません!もうこうなったらwiki先生から引用してしまおう。




20世紀末(劇中の新聞では1994年)、国連科学委員会は硫黄島に宇宙港を建設する一方で、世界の脅威だった怪獣達を小笠原諸島の島(通称「怪獣ランド」)に集め、平和裏に管理・研究していた。しかし怪獣ランドに突然謎の毒ガスが充満し、その直後怪獣達が主要都市に出現して暴れ始めた。原因を突き止めるべく、国連科学委員会は月ロケットムーンライトSY-3艇長の山辺克男に怪獣ランドの調査を依頼する。早速調査に向かった彼らは、怪獣ランドの職員達によって怪獣達がリモートコントロールで操られていることを知る。さらに、その職員達を操るキラアク星人が姿を現し、恐るべき地球侵略計画が明らかになる。


うーん、なんかダサいわね。


怪獣映画のストーリーがダサいとは、これ如何に。


まず、怪獣ランドがダサい。まあ物語の設定上仕方のないことだけど、怪獣の研究のために怪獣たちを集めている島の名称ね。あ、島のモデルは硫黄島よ。さすがに物理的な柵はないけど、国際研究所の科学力で怪獣たちが島の外へは逃げられないようになってるわ。研究所は、その島の内部にあるの。
だけどさ、怪獣ランドに閉じ込められてる怪獣って、本当に怪獣って言えるのかしら?


いきなり本質を突いてきますね。


人類の科学力でも手に負えないからこそ、彼らは「怪獣」という名を与えられているわけじゃない?


はあ。


怪獣ランドの存在が、怪獣のレゾンデートルを否定してるのよ。それって致命的だわ。


れぞんでーとる。「存在意義」という意味のフランス語ですね。まさか怪獣映画でそんな単語を出してくるとは。TPOを考えてください。


TPOを考えたらピクニックになっちゃったのよ。


あ、なるほど。


最初から破綻してるんだから、適当にデッチ上げたって構わないって!


そ・・・そうですかね・・・?


そうそう!本当言うと、内容がつまんなかったから覚えてないのよね、ピクニック以外。


だからピクニックじゃないんだってば!




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