久々に英語熱が来たので、またぞろ挑戦してみます。

とは言っても、過去に何度も挫折しているので、その反省から、「今回は真面目な勉強はしない! 徹底的に不真面目に、面白そうな勉強しかしない!」と決めて、とりあえず、昔好きだった洋楽の詩を研究してみようと思い立ちました。

で、「スタンド・バイ・ミー」を解析してみたら、これがびっくり! 宗教ソングでした!

まずは、ベン・E・キングの原曲をどうぞ。



いいですねー、映画も良かったですねー。

詩はこんな感じです。


Stand by me

When the night has come
And the land is dark
And the moon is the only light we see
No, I won't be afraid
Oh, I won't be afraid
Just as long as you stand
stand by me

So, darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand
Stand by me
Stand by me

If the sky that we look upon
Should tumble and fall
Or the mountain
Should crumble to the sea

I won't cry, I won't cry
No, I won't shed a tear
Just as long as you stand
stand by me

Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me..

Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me

Whenever you're in trouble
Won't you stand by me,
Oh stand by me
Oh stand now
Oh stand
Stand by me


ここで告白しますが、この曲、「なんとなく好き」なレベルでして、意味を考えたことは一度もありません。(それが英語ができない理由?)

映画のイメージが強かったので、「友達にそばにいてほしい」くらいに考えていましたが、どうも歌詞を読みますと、すごい話になってる。

「空が落ちてくる」とか、「山が崩れて海になだれ込む」とか。

特に「 the mountain Should crumble to the sea 」ってこれ、聖書にでてきた「この山動きて海に入れと言えば、しかなるべし」という言葉じゃないか? と引っかかったのです。

また、昔呼んだ本に、「Only You」という曲の「You」は、イエス・キリストのことだ、と書いてあったことを思い出したので、そうした「宗教的解釈」でこの詩を訳してみると、こんな風になります。
(部分的に意訳しています)


夜が来て、世界が闇に沈み、月明かりしかなくなったとしても、

僕は恐れはしない。

主よ、あなたがそばに居てくれる限り。


主よ、愛する主よ、僕のそばに居て欲しい。

僕とともにあって欲しい。


もし空が落ち、山が崩れて海になだれ込む時が来ても、

僕は泣きはしない。僕は決して涙は流さない。

主よ、あなたが僕のそばに居てくれる限り。


主よ、愛する主よ、僕のそばにいてほしい。

僕とともにあって欲しい。


「あなたが苦しい時、あなたはいつも私のそばにいる。

そう、あなたはそばにいる。

あなたは今も、私のそばにいる。」



この訳詞に否定的な見解の方もおられるでしょう。

ネットで検索したところ「ラブソング」とか「友情を歌ったもの」という解釈はありましたが、僕の調べた限りでは、「宗教ソング」という解釈はありませんでした。
(僕が調べきれなかっただけかもしれませんが)

優れた楽曲というのは、何重にも意味を重ねていると言われています。

ラブソングのようで、友情を歌ったもののようで、しかも宗教的な心の琴線に触れるもの、としてこの曲はヒットしたのかな、とも思えます。

特に最後の「 Whenever you're in trouble Won't you stand by me 」において、歌い手の力強さが変わるんです。

これは、この部分は「主からのメッセージである」と解釈するのが「正解」なんじゃないかな、と何となく思いました。


今、世界は闇に沈もうとしているように見えます。

「Stand by me」は、今こそ必要な歌なのかもしれません。


文責 石黒久人