たくさんの命が、歴史が、生活がなくなってしまって
毎日テレビを見ては、インタビューを聞いてもらい泣きしております。

強く、そして笑顔で歌うことが、私のスタイルだけど
それがとても不謹慎なものに思えていました。

他の方が歌ったり、音楽で癒そう!というのはすごく共感できて、聞きたいし、素敵です!!
でも自分としては、心が切り替わらなかった感じでした。

被災者の方もみんなギリギリの精神力でがんばっているのに
今更がんばろうっていうのも、きっとそれは人によってはすごく負担だし。

このすざまじい現実に比べたら、私のコトバは絵空事になってしまう気がしました。
それは私が医者でもあり、死ぬというイメージが、たぶん相当リアルなものだからかもしれません。

でも、今日ラバーズの方からメッセージが来ました。
<経済は俺らサラリーマンがまわします!キムシノさんは笑顔と音楽を届けていって!>
なんだか泣きそうにうれしかったです。

そっか。そうだ!
今自分に出来ること、節電、買い占めをしない、そしてがんばるって信じる!

平凡な日常をこよなく愛するウタをずっと歌って来たんだから
今、歌っていいんだって、心のスイッチが入りました。

不謹慎に感じる方がいたらごめんなさい。
いい気なもんだって思う方もいらっしゃるかと思います。

でも、これも一つの私の復興への願いです。
もちろん他にも出来ることがいっぱいあると思うので
それも考えながら、活動しながら。

木村至信BANDはライブ活動を再開したいと思います。

もちろん聞きに来てくださる方の安全が、一番の開催の条件です。
それをクリアーできれば、心から全力で音楽に祈りをのせたいと思います。

今日80歳の方と16歳の方が救出されました。
すごいすごいって泣けて来ました。

人間の素晴らしさと強さを信じて。

私たちバンドも、<信じるに至る>を全うしたいと思います。