1円で「味の素」を販売、新興国中心に100億袋売り上げる。 | 三茶農園/きむらさとる

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味の素は約50年前からアジアの新興国を中心に「味の素」や風味調味料を“現地のワンコインで買える”を目安に少量パックにして1袋ずつ販売している 。これらを、冷蔵庫がなくその日の食材を市場で購入する庶民が日々買い求めていく結果、09年度はついに「味の素」は100億袋、風味調味料は80億袋が販売される見通しだ。
味の素の躍進がすごい。世界で40億人、5兆ドル(約450兆円)市場と言われるBOP(ボトム・オブ・ピラミッド=所得階層の底辺)を席巻している。09年度は「味の素」が100億袋、風味調味料が80億袋が販売される見通し。一個1円でも100億袋売れば100億円。

販売手法も、日本とは比べて未整備の流通網を嘆くのではなく、自社販売網を現地化で作っているのだそうで。
販売手法も現地化している。たとえばアセアン地域だけでもすでに3500人いる現地の営業マンが前出の少量パック商品を携え、地場の市場や個人商店を1軒ずつ回って商品の説明や補充、代金回収をしている。
話は変わるが、中国には特級厨師という国家資格の料理人がいて、中国料理会では最高位に君臨するのだそうだ。 そのなかでもさらに20年に渡ってトップオブザトップといわれた料理人がいて、周りの人が言うには「彼の料理はとても繊細」「どうやっても真似できない。」「どうしてこんなに繊細な味わいなんだろう」と評判だったのだとか。

その大先生が引退するにあたり、「いつもこれを入れていた」と味の秘密を公表して取り出したのが、味の素だったそうだw。