サイネージは広告なのか?販促なのか? | 三茶農園/きむらさとる

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サイネージを「広告」として捉えた場合、広く告知するツールであるから、少なくとも1000店以上をネットワーク化し、媒体価値を高めることが重要だ。


例えばアメリカのウォルマートでは、週1億人の来訪者に対し、全店舗に設置されたサイネージで、3大ネットワークに匹敵する視聴率を稼いでいると試算されている。では、日本のスーパーや小売店が同じように設置しましょうとなった場合、当然投資コストがかかるから、良くも悪くも日本的というか、まずは1店舗、もしくは数店舗でトライアルしてみて、「効果」が認められたら全店舗に設置しよう・・・となりがちである。


数店舗トライアルの時点で、広く告知という概念ではない。


変わりに判断基準となるのが、どれだけ「販促」効果があるのか?だ。店頭告知はPOSにすぐさま跳ね返り、ひとめで結果がわかる。「なかなか効果があるね」「全然ダメだね・・・」と。


本来、広告媒体としての価値に投資するかの判断をすべきなのに、販促効果の検証を行なってしまうところに、日本に、“広告として”のサイネージがなかなか根付かない要因のひとつがあると思う。