これからの人口減少時代には必須の、
公共施設マネジメント推進計画(案)です。
平成28年12月にパブコメを実施して、
平成29年3月には計画を策定するとのこと。
【目的】
公共施設が老朽化に伴い、更新時期を迎えるとともに、
人口減少や少子高齢化などによる公共施設の利用需要の変化も予測される。
一方で大幅な税収増が見込めない中で、
将来にわたり必要とされる公共施設については維持保全していないければならない。
このような状況の中で、
公共施設全体を把握し、長期的な視点で更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行い、
財政負担の軽減・平準化を目指すなどの公共施設全体の管理に関する基本的な方針を定める。
(国からも公共施設等総合管理計画をつくれと言われていますので、
その一環でもあります)
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ということで、
中身を少し見てみましょう。
公共施設について
試算によると、今後40年で更新・改修などで毎年70億必要。
(ここ5年の更新・改修費用は50億なのでこのままのペースでは足りない)
インフラ系施設(道路・橋・公園・水道管・下水道管など)について
試算によると、今後40年で更新・改修などで毎年89億必要。
(ここ5年の更新・改修費用は56億なのでこのままのペースでは足りない)
公共施設とインフラと合計すると
試算によると、今後40年で更新・改修などで毎年160億必要。
(ここ5年の更新・改修費用は108億なのでこのままのペースでは足りない)
ということで、何パターンか公共施設(市有建築物)だけでシミュレーション。
通常パターン。これまでのものから変えてないもの。
毎年71億円。
パターン1
長寿命化。
改修を30年→35年に。
更新を60年→70年に。
費用は71億円から60億円に。
パターン2
延べ床面積を人口減少率にあわせて減らしていく。
費用は71億円から61.2億円に。
パターン3
長寿命化+延床減少
改修を30年→35年に。
更新を60年→70年に。
延べ床面積を人口減少率にあわせて減らしていく。
70億円→50億円に。
今まで使っている額と同じでお金的に大丈夫。
ただ、延べ床面積が最終的に約3割減ですからね・・・。
まとめるとこんな感じですね。
理論的にはこういうことになるのですが、
市民の方々の理解が得られるのかどうか。
しっかりと説明していかなければなりませんね。
ちなみに
こういう市民アンケート結果も。
複合化・多機能化・広域化・長寿命化・売却・賃貸などは
8割の方が、「積極的もしくはどちらかというと実施すべき」と答えております。
ということは、こういうことを進めていくこと
自体はご理解いただけるという認識になると思います。
あとは、個別の話になってくるのですが、
例えば、
「人口減少で公共施設の統廃合やむなしだが、この施設だけは・・・!」
と。
総論賛成各論反対になりやすいことですが、
しっかりと議論をしながらも着実に進めていかなければなりませんね。
あと、地域管理に関しては、
「積極的もしくはどちらかというと実施すべき」
とお答えになっている方は6割程度と、
比較的他の項目よりも割合が低くなっていますね。
行政がこの質問項目を入れた気持ちがなんとなく理解できるだけに難しいですね。
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枚方市議会議員 木村亮太(きむらりょうた)
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未来に責任
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