今日の午後は大阪府市議会議員研修会でした。

 

入り口の前で会派の議員とパチリ。

 

(岩本議員は「枚方京田辺環境施設組合議会」(別日程の公務)

 が重なり参加することができませんでした。)

 

 

 

こちらが過去の研修会の内容です。

気づかせて育てる。というよりは理不尽が人生を豊かにするという話でした。(55回)

大震災の教訓・復興への課題:宮城県知事講演(54回)

 

政治家にとって必要なことや、

政権中枢の目指しているところについての理解が深まりました。

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年間講演100回やっている。

時事通信社特別解説委員
田崎史郎氏

グッディのレギュラー。
打倒ミヤネ屋だが、負けそう。

グッディ出た時には裏番組のミヤネ屋出ないでくださいと。

謝りに行ったら「ミヤネ屋断る人は初めてだと」


●政治を見る視点

●どの情報を頼りにしているか。

●生前退位の問題

●安倍政権の経済
●憲法改正の問題
●安倍政権はいつまで続くのか。
●総裁選、総選挙について

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●政治を見る視点
30数年記者をやっている。
小泉進次郎さんが生まれる2年前から記者をやっている。
彼は努力家。部屋を見るとわかる。

執務机の椅子の上に応接セットの机を載せてたって仕事してる。
バランスボードの上で。

なぜそんなことをするのかと。
会議が多くて運動不足になるんだ。
立って仕事すると眠くならない。


自分が努力してる姿を見せたがらない。


大事にしてるのは2つ。

政治家=国会議員という前提で。

政治は何なのか?
政治家という人間の営み。人間性人格思惑が反映して政治は動いていく。
政治家が信用されてるかどうか見極めないといけない。
信用されてると行動をする人がいる。

今脚光を浴びてるのは小池都知事
勝負勘は天才的。

でも小池さんと一緒に仕事をしたことがある自民党の国会議員は
辟易としている。

 

できれば小池さんと一緒に仕事したくない。
新進党時代にポスターつくった時に小池さん離党していた。
一緒に仕事したいという人がだんだんいなくなる。

橋下さんと小池さんよく比較される。
メディアの注目度でいうと今は小池さん。
でも橋下さんの方が上。

橋下さんと心中してもいいと思っている議員がいる。
若狭さんがいるじゃないかというが政治家としては評価されてない。

来年6月に都議会議員選挙がある。今我慢してる議員。小池新党が怖い。
都議選終わると襲い掛かる。

非常に苦しい場面になるだろう。


もう一つ。
どういう判断基準か。
情と利と理

言い出した人との人間関係を考える。

得なのか損なのか。


国会議員は情と打算。
正しくても実現しないのが政治。


大阪にとってはIR法案。
理にかなっているかどうかは判断まちまち。
今国会で成立しそうになっているのは情と打算。

維新の会と安倍総理と菅官房長官と仲がいい。
食事会をしていて人間関係と、憲法改正で維新の協力を得たい。

正しいかどうかじゃない。
反対しようと思ったらいくらでもできる法案。
今国会か次の通常国会。

政治はそうやって動いている。

 

 

 

●どこの情報を頼りにしているか。

安倍総理、菅官房長官の話を頼りにしている。

 

この政権は官邸主導

 

自民党の力が相対的に落ちている。
普通の国会議員は政策形成の過程が分かっていない。

安倍さんと近いのが僕の強み。
ネットでたたかれているが、構っていられない。
権力の中枢で何が起こっているかを取材するのが僕の使命。

安倍総理と親しくなったのは2008年。
2007年の一回目の退陣の後。

安倍さんから多くのマスコミが去った。
ある人の紹介で2008年に安倍さんと会った。
凄い情報量だなと思ったので、3か月に1回くらい食事会。
総理になってからも食事している。

トランプさんとの会談とのこと。
20分くらい電話会談。
その後会うことに。なんですぐに会うことになったのか。
電話会談の話を聞いた。
もともとアメリカに立ち寄る日程があったので、
どこかで会えませんかと言ったらご飯でも食べようとなった。

安倍総理に復帰したのは2012年。
オバマ大統領にあったのは、2013年なってから。

オバマさんは安倍さんのことナショナリストと思っていたから渋っていた。
トランプはすぐにご飯行こうと。話し合えるんじゃないかと。

総理の執務室で選挙速報見ていた。
為替情報とかもある。
どんどん円安になった。
トランプだとめちゃくちゃになると思っていたがそうでもない。
しかも話ができる。

そういうプロセスを取材するのが僕の仕事。


もう一人つながりがあるのが、菅義偉さん。
小選挙区制が導入された選挙で初めて当選。
98年に知り合った。
当選若い議員とつながることはほとんどない。


橋本首相が退陣して、勝ったのは小渕恵三さん。
その時に梶山静六さんを擁立したのが菅さん。
選対は帝国ホテル。
そこに菅さんがいた。
梶山さん勝ちますよねと聞かれたので、勝てないとは思ったけど、
やりようによっては勝てるじゃないかと答えた。

新入社員は官房長官に5分くらい会える。
どんな記者を信用しますかと聞いたら、
野党時代も取材に来た人を信用する。

安倍さんに記者の好き嫌いが激しいのではないかと聞いたら、
あの不遇の時に付き合ってくれたかどうかで区別してもいいんじゃないかと。

国会議員は浮き沈みある。冷や飯の時に付き合っていたかどうか。
今安倍さんに食い込もうとしても無理。

 

 

 

●生前退位の問題


お言葉を述べることについて、
安倍さん菅さんは反対していたので、宮内庁職員経由で宮内庁にやめたほうがいいんじゃないか。なぜかというと憲法違反の可能性。
憲法1~8条
天皇制を使って国民の意識を盛り上げ、天皇陛下万歳!!といってなくなってた。
そのためには天皇の権限を縮小しないとということで、つくられた憲法。

4条に国政に関する権能を有しない。
とあるので、お言葉を述べられると逆にそうしにくい。
陛下自身は述べたいとなったので、官邸とやり取りしてあの言葉になった。

生前退位は去年の秋に内々に伝えた。
官邸が返したボールは公務縮小。どうしてもだめなら摂政制度を設ける。

あの言葉には、公務の縮小も摂政制度も無理だろうと。
政府が考えていた策を二つとも否定。

結論が生前退位しかないようになっている。

最初には個人の考えです、最後には国政の権能を有しない。

自らの退位の時期まで明示されている。
2年後には平成30年を迎えますと書いている。

天皇が変わると元号が変わる。
平成30年までは務めるということで、
それ以降は元号変わるということ。

通常国会で法案が成立する。
今上天皇陛下だけに限って認めようというのが特措法。
その後の天皇にも適用しようとする人もいる。

平成天皇という言葉、ネットで炎上。
明治天皇大正天皇昭和天皇あり。
元号を関して天皇を呼ぶのは天皇がなくなってから。
平成天皇というと今上天皇がなくなったことが前提となる。

番組で取り上げると怪我する可能性がある。
言葉を選びながらも考えないといけないのは、
特措法にするのか、抜本的に変えるのか。
僕は特措法に賛成。天皇制が最後の安全装置。
敗戦の時、天皇が玉音放送したから国民が納得した。
ほかの政治家でも軍部でもできないことをやられた。
それが戦後の復興をもたらした。

天皇制は日本の根幹。
将来続いてほしい制度と考えると、
その時に天皇になりたくないとか政治的圧力で変わるとかの危険性が起きるから、
記者会見見てると認めたいなと思うが、天皇になるのかどうか、自分の意思が働く方がいいのか。世継ぎが即位すると皇室典範に書かれている。

抜本的に変えたほうがいいが70%
特措法がいいというのが20%


●安倍政権の経済

投票日の午前中に権力者の人に連絡して、これから何をしますかと聞いてみる。
安倍さん菅さんに電話したら、3つ。経済再生憲法改正日露。

国内を見てる限りうまくいかないと思う。
理由は人口減少。景気が良くなるというのは皆さんが物を買う。
買いたい人の人口が減るから景気が良くなるわけがない。

若い人たちの物欲が低下している。
女性は物を買うが男性は物を買わない。

そう考えるとマーケットを外に求める。
TPPと日露。
TPP政権が変わって各国が合意したことをチャラにしようとしている。
アメリカが諦めようとしているのになぜ安倍さんが頑張ろうとしているのか。
理由は2つ
世界中で保護貿易の流れが強まっている。
日本、世界が発展するには自由貿易主義を進めないといけないという使命感。
安倍さんはメルケル首相の次に長い。日本の政権が安定していて、自分が先頭に立たないとという使命感。うまくいくかはわからない。
保護貿易をとめるんだ、自由貿易を進めるんだ。日本がここまで来たのも自由貿易。

 

 

●日露の話

ロシアの極東開発。プーチンは極東を開発したい。日本の協力を得て。
シベリアは世界に残された最後のフロンティア。ロシア、ヨーロッパの方は開発されてるけど、東の方は開発されていない。
解決しないといけないのは北方領土。
日ソ共同宣言で、歯舞色丹(7%)を引き渡すってのが批准されている。
問題は国後択捉(93%)

日ロ首脳会談が行われるが、
今後の展開は2島プラスアルファがどこまでいけるか。
国後択捉でどれだけ日本が取れるか。ロシアも簡単に渡すわけがない。

近辺の漁場で日本も往来できるようにするとかの妥協ができれば合意することもあるが、
そう簡単ではない。

プーチン:北方領土を共同経済開発
安倍さんはそれ言ってなかった。
ロシアの方の開発でそれを受け入れることになる。
日本からすると北方4島は奪われたものという立場。
4島返還。共同開発はのめる話じゃない。

読売新聞で2島プラスアルファ論を書いた。
そしたら抗議が殺到した。

でも世論調査では柔軟に対応すべきだと思っている人が多い。
裏を返せば意識が変わってきた。
北方領土1.7万人日本人が住んでいたが、北海道に分散していった。
元島民は6000人。歯舞色丹が返されたにしても、
そこに住みたいという日本人がほとんどいない。
じゃあ戻されたらどうするんだという話になってくる。

 

 

 

●安倍政権はいつまで続くのか。
総裁選、総選挙。

2012年の9月まで続く可能性が高い。
そこまでやると、安倍さんの在任期間は2回目だけで8年9か月。
1回目も足すと9年9か月。
内閣制度131年の中で7年以上したのは4人だけ。

桂太郎、佐藤栄作、伊藤博文、吉田茂

2018年の総裁選で安倍さんが勝つことと総裁選で過半数を得ること。

自民党は党則を改正した。正式には来年3月。
総裁任期は1期3年2期まで→3期までに延ばす。

高村さんにほかの代表の規約ってどうなってるのか聞かれて答えられなかった。
期数制限設けているのはどこもなかった。何期でやめないといけないと規定してるところはなかった。
共産党の志位さんは10年くらい。公明の山口さんも5選。
なぜ自民党は任期を定めていたかというと派閥抗争。

衆議院は4年に1回国民の意思を聞いている。
安倍さんは無期限は躊躇して3期。
2018年に出るのは石破さん、岸田文雄さんも有資格者。岸田さんは出馬しないんじゃないか。8月3日の内閣改造で岸田さんは引き続き外務大臣をやってほしいと頼まれた。
わかりましたが、岸田派から入閣しているのは1人だけなのでもう一人入れてほしいと。

後継を目指す石破さんが外に出た。安倍体制の外からポストを目指すことに。
岸田さんは安倍体制の中で力をつけていこうかと。
政治家の分岐点。どちらがいばらの道かというと石破さん。もっともっと苦労する。
2年後の総裁選で勝つのは安倍さんじゃないかと。
自民党の議員で支持しているのが安倍さんの方が圧倒的に多い。
石破さん、石破グループ20人じゃ太刀打ちできない。

安倍さんが広がり石破さんが広がらない理由。
石破さん田中派の事務局務めていた。まじめな方だなと。
7月下旬に石破さんに時間を取ってもらって、
地方創生担当大臣引き続きやりますかと言われたらどうする?
断ると。あなたしかいないといわれたが、
その後一億総活躍大臣ができて、地方創生がかすんでしまった。

ではほかの大臣は?
そこはよくわからないと。

最後に石破さんに申し上げたのは
総理総裁は安倍さん、人事権があるのが安倍さん。
それに従うのが自民党じゃないかと。
それはサラリーマンの論理。
自分を選んでくれたのは有権者だから有権者がOKならいいんだ。
今の話安倍さんに伝えてもらっていいって言われた。
安倍さんにその話を伝えた。

8月1日に電話が鳴って、安部さん。
石破さんと話しました。農水大臣をお願いした。
農協改革とかTPP。でも事務次官と折り合いが悪いからよくないと。
それなら事務次官以下の人事全部変えていいといったけど断れた。

石破さんに午前中電話して、
同じ説明。


総理大臣から電話してくれること、
30年くらい付き合いのある石破さんは電話しないといけなかった。

そこだなと思った。

安部さんは僕に対してそういうことをしてるから、
他の人にもしてるんだなと。

石破さんは人間関係の配慮が足りない。

公明党の井上さんも石破さんと最近会ってないと。
石破さんに勉強するのもいいけど政治家は政策で動くと思ったら大間違い。
人間関係をつくっていかないとと。

前原誠司にも石破さんとあってるかと聞いたら、
向こうから誘われたことはないと。
石破さんは人間関係をつくる努力してない。

トランプさんと話をしたときにも、
外交も結局人間関係ですと。

ブッシュさんもどこでもいいから会おうよと。
そこで安倍さんもわかっている。

田中派3原則
気配り目配り金配り
金配りは今できないけど気配り目配りはしないと総裁選は勝てない。

その前に総選挙が行われる可能性が高い。
次の総選挙来年に行われる可能性は8割
再来年だと追い込まれ解散になる。

来年のいつか?
1月解散2月選挙か、
11月解散12月解散か。

定数削減法案の前か後か。
区割り審議会でどうするか検討中。

定数が減らされるのは小選挙区で6つ、比例で4つ
青森・岩手・三重・奈良・熊本・鹿児島(27の選挙区のうち6つがなくなる)

比例は
東北
北関東
近畿
九州

区割りの具体案が4月に答申される。

27選挙区で終わりかというとそうではなく全国100の選挙区で一票の格差是正。
全国の小選挙区の3分1が区割り変更。
この法案は6月に終わる通常国会で成立する見込み。
周知期間が1ヶ月。施行されるのは7月。その前にやるか後にやるか。
気持ちとしては前にやりたい。議員は。

そのままやった場合、政権側には非難が来る。
「定数削減逃れ」だと。
安部さんがどう判断するか。
日露がうまくいけばとか、景気が悪くならない間にとか。
来年1~2月は2割。来年11~12月が6割。
1~2月ないなと思い始めてるが、創価学会が選挙体制解除した。

どの時期にしても自民党は議席減らす。
今290.うまくって260.240~250。いつ損切りするか。

民進党の議席が増える。
民進党は中央からしてダメなんですね。
でも共産党が候補者が下すから。
民進党は共産党の足元を見ている。

政策協定は結びません、相互推薦も結びません、選挙カーにも乗りません。
民進党の内規です。


共産党は野党連合だ。

民進党の執行部が乗るとは思えない。
民進党の議席は増えたが、民進党の得票率はほとんど伸びなかった。
共産党との協力はマイナスに働いた。保守層が離れた。

共産党の協力は喉から手が出るほど欲しいが、距離感。
共産党は小選挙区で戦う力を失っているので候補者をおろすと民進党は見ている。

毎回供託金没収されて一億円以上献金している。

共産党が候補者をおろしても、
その票は自民公明に入らない。

民進党が党勢立て直したほうがいい。

 

 

==
政治は川の流れ。
安部さんは
トランプが勝つこともあるかもとは思っていた。
いつも予想しないことが起こることになれている。

川の流れが日々変わる。

ということで、
この話全然違うようになったじゃないかということもある。

==
地方政治について

市町村会議員の果たす役割重要。

県会議員はいらない。
(県会議員の会場行くと違う話するけど)

有権者と一番近い。
何を求められているかを聞いて市政に活かすという意味で。

県会議員は市長村長のために教育機関じゃないかと。

国を頼りにしない。国に翻弄されていると思わない。
 

 

 

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この研修自体についての、意義について書いていることが

意外と少なかったので、書いておきます。

 

 

この研修はタイトル通り、

大阪府下の市町村の議員が一斉に集まります。

何人になるのかはわかりませんが、300人~500人です。

 

議会事務局の職員も数人同行していただきます。

 

そう考えると、その人的コスト・時間コストたるや。

 

研修自体は悪くないと思いますし、議員も日々学びが必要だと思っていますが、

議員や自治体によって課題と思うことは様々だと思いますので、

一つのテーマで、一斉に開催すべきかどうかについては考えていってもいいと思います。

 

(と、緩め?の表現にしておきます)

 

今回の話は個人的には面白かったですので、

田崎さんに問題があるという意味ではありませんのでその点

ご理解いただければと思います。

 

 

 

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枚方市議会議員 木村亮太(きむらりょうた)

公式サイト http://kimura-ryota.net/

 

ご連絡はこちらにお寄せください。

hirakata@kimura-ryota.net

 

twitter →@kimura_ryota

 

未来に責任

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