7月12日の岡山のPFI視察第一弾コート岡山です。
こちらは、
清掃工場の余熱を利用した屋内温水プール・健康増進施設です。
清掃工場(ごみ焼却施設)でごみを燃やすときに出る熱で、
水を温めて、横で温水プールを運営しようという話です。
施設の前で会派のメンバーとパチリ
〇経過
H6年に焼却施設
H16年にこの温水プール
岡山市で最初のPFI
もう一個の施設については岡山市民プール
当時は直営。
利用者の数がかなり多い。
15年間のPFI
平成16年4月からなので、
そろそろ次の体制を考えるところ。
〇VFM
(ValueForMoney:ざっくりいうとPFIにすることで安くなった額)
直営の場合42.27億円(運営のみ)
事業者提案23.17億円(建設費こみ)
差額19億円
45%
(これはかなり高い効果です)
地元の要望とPFI法の制定が重なった。
費用の資産については、
周辺の類似施設14施設
公営施設3施設
運営形態料金を検討して募集した。
〇利用者数
年間25.6万人
もともと事業者目標は15万人
開業当初から目標を大幅に上回っている。
会員数は1732人
会員目標は1950人
会員は少ないが都度利用者の数が多い。
一日あたりの平均は開業以来で771人
目標は500人くらい。
〇BOT方式。
固定資産税も払ってもらっている。
市からは年額の運営料1.3億円×15年分
※毎年物価の変動は考慮する。といってもほとんど変わっていない。
東部に類似施設の健康プラザ 西大寺
http://www.kenko-plaza.net/
〇事業者はどれくらい手があがった?
3グループ。
決定理由は?
金額と運営の内容面。
〇差額が出た原因は?
業者の方で設計をもとにして、積算していたが。
推測では類似施設ではじいた。
3グループとも23億円前後。
類似、公共施設3つと民間24くらい。
どうして金額でできたのかの精査まではできていない。
後ほど確認すると余熱の分光熱費が下がっているという話も。
〇市内でPFIを活用してるほかの施設は?
生き残っているのは2件。
導入して
全国では500件のうち2件。
9番目に実施。
頭部は50番目。
〇今後について
契約30年、31年に終わるが、どういう形態か。
初めてのことで、どうしたらいいかわからない。
〇どういう施設がPFIに馴染むか?
スポーツ施設はうまくいっている。
駐車場の運営は・・・採算が取れない。
4~5年で終わったところも、
可能性調査の時点で手があがらなかったところも。
〇利用料については?
収入はインセンティブが働いている。
金額は条例で上限定めている。
〇民間施設と比較して利用料金は?
月会費でいうと民間の約半額。
都度利用者は一日全部(プール・ジム・風呂)利用するなら
1,820円
プールだけとかなら500円程度など。
詳細はこちらをご覧ください→コート岡山南
利用料金は始まった時から変わっていない。
年間1億の利用料、
委託料1.3億で、合計2.3億くらいが運営体の収入。
定休日が火曜日でこの日にメンテナンスなどするようです。
ガラス張りの外観です。
天気いい時はすごく明るそう。
プールは4コースくらい。
深さが違っていて、ウォーキング専用のコースもありました。
露天風呂付きです。
お風呂もあります。
休憩室もありますので、
風呂上がりにくつろぐにはいいと思います。
囲碁や将棋もされる方もいるようです。
マシンジム。利用者が予想以上の多さのため、
マシンメンテナンスも当初の計画以上にしているようです。
駐車場も170台あるのですが、
それでも繁忙期には足りなくなるとのこと。
確かに、もともとがクルマ社会だというのと公共交通とのアクセスとの関係で
クルマ以外では来ることが困難になってそうです。
===
さて。
政治的な背景も含めての施設ではあると思いますが、
ここまでのものになるといいのかもしれません。
政治的な背景
↓
清掃工場はいわゆる迷惑施設というふうに思われていますので、
迷惑施設をつくるならそれに伴う施設も作るべきだ、という意見が出ます。
岡山の場合はこの温水プールであり、
枚方市の場合は、東部清掃工場と東部公園(野球場も含め)です。
もちろん、表だっては、枚方市の場合は、「大きい公園が少ないから」とか、
そういう理由が建前としてあり、
「迷惑施設をつくる代わりに」という理由付けはされていないと思いますが、
基本的にはそういう流れもあります。
それにしてもVFMの高さには驚愕です。
利用者が非常に多いですし、
これからは医療費の増大をどう対応していくかを考えていかなければなりませんので、
施設利用者とそれ以外の方で比較して、
医療費を含めて健康度合いの比較をしてみてもいいのかなと感じます。
ちなみに、枚方市では規模や施設はだいぶ違えど、
総合福祉センターが若干設置目的は類似していると思いますが、
こちらの事務事業実績測定調書からは
http://www.city.hirakata.osaka.jp/uploaded/attachment/70587.pdf
31-32p 総合福祉センター
年間8000万円程度の運営費。
(H26はリニューアル工事のため費用が大きくなっています。
H25も若干イレギュラー費用が含まれていると思われます)
1億でこの岡山の施設、8000万で総合福祉センターと思うと、
プラス2000万円かけてこういう施設でもいいかもしれないですね。
もちろん、イニシャルコストや、施設のはたしている役割を
しっかりと比較はした上での話にはなります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
枚方市議会議員
木村亮太(きむらりょうた)公式サイト
http://kimura-ryota.net/
ご連絡はこちらにお寄せください。
hirakata@kimura-ryota.net
twitter
→@kimura_ryota
未来に責任
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こちらは、
清掃工場の余熱を利用した屋内温水プール・健康増進施設です。
清掃工場(ごみ焼却施設)でごみを燃やすときに出る熱で、
水を温めて、横で温水プールを運営しようという話です。
施設の前で会派のメンバーとパチリ
〇経過
H6年に焼却施設
H16年にこの温水プール
岡山市で最初のPFI
もう一個の施設については岡山市民プール
当時は直営。
利用者の数がかなり多い。
15年間のPFI
平成16年4月からなので、
そろそろ次の体制を考えるところ。
〇VFM
(ValueForMoney:ざっくりいうとPFIにすることで安くなった額)
直営の場合42.27億円(運営のみ)
事業者提案23.17億円(建設費こみ)
差額19億円
45%
(これはかなり高い効果です)
地元の要望とPFI法の制定が重なった。
費用の資産については、
周辺の類似施設14施設
公営施設3施設
運営形態料金を検討して募集した。
〇利用者数
年間25.6万人
もともと事業者目標は15万人
開業当初から目標を大幅に上回っている。
会員数は1732人
会員目標は1950人
会員は少ないが都度利用者の数が多い。
一日あたりの平均は開業以来で771人
目標は500人くらい。
〇BOT方式。
固定資産税も払ってもらっている。
市からは年額の運営料1.3億円×15年分
※毎年物価の変動は考慮する。といってもほとんど変わっていない。
東部に類似施設の健康プラザ 西大寺
http://www.kenko-plaza.net/
〇事業者はどれくらい手があがった?
3グループ。
決定理由は?
金額と運営の内容面。
〇差額が出た原因は?
業者の方で設計をもとにして、積算していたが。
推測では類似施設ではじいた。
3グループとも23億円前後。
類似、公共施設3つと民間24くらい。
どうして金額でできたのかの精査まではできていない。
後ほど確認すると余熱の分光熱費が下がっているという話も。
〇市内でPFIを活用してるほかの施設は?
生き残っているのは2件。
導入して
全国では500件のうち2件。
9番目に実施。
頭部は50番目。
〇今後について
契約30年、31年に終わるが、どういう形態か。
初めてのことで、どうしたらいいかわからない。
〇どういう施設がPFIに馴染むか?
スポーツ施設はうまくいっている。
駐車場の運営は・・・採算が取れない。
4~5年で終わったところも、
可能性調査の時点で手があがらなかったところも。
〇利用料については?
収入はインセンティブが働いている。
金額は条例で上限定めている。
〇民間施設と比較して利用料金は?
月会費でいうと民間の約半額。
都度利用者は一日全部(プール・ジム・風呂)利用するなら
1,820円
プールだけとかなら500円程度など。
詳細はこちらをご覧ください→コート岡山南
利用料金は始まった時から変わっていない。
年間1億の利用料、
委託料1.3億で、合計2.3億くらいが運営体の収入。
定休日が火曜日でこの日にメンテナンスなどするようです。
ガラス張りの外観です。
天気いい時はすごく明るそう。
プールは4コースくらい。
深さが違っていて、ウォーキング専用のコースもありました。
露天風呂付きです。
お風呂もあります。
休憩室もありますので、
風呂上がりにくつろぐにはいいと思います。
囲碁や将棋もされる方もいるようです。
マシンジム。利用者が予想以上の多さのため、
マシンメンテナンスも当初の計画以上にしているようです。
駐車場も170台あるのですが、
それでも繁忙期には足りなくなるとのこと。
確かに、もともとがクルマ社会だというのと公共交通とのアクセスとの関係で
クルマ以外では来ることが困難になってそうです。
===
さて。
政治的な背景も含めての施設ではあると思いますが、
ここまでのものになるといいのかもしれません。
政治的な背景
↓
清掃工場はいわゆる迷惑施設というふうに思われていますので、
迷惑施設をつくるならそれに伴う施設も作るべきだ、という意見が出ます。
岡山の場合はこの温水プールであり、
枚方市の場合は、東部清掃工場と東部公園(野球場も含め)です。
もちろん、表だっては、枚方市の場合は、「大きい公園が少ないから」とか、
そういう理由が建前としてあり、
「迷惑施設をつくる代わりに」という理由付けはされていないと思いますが、
基本的にはそういう流れもあります。
それにしてもVFMの高さには驚愕です。
利用者が非常に多いですし、
これからは医療費の増大をどう対応していくかを考えていかなければなりませんので、
施設利用者とそれ以外の方で比較して、
医療費を含めて健康度合いの比較をしてみてもいいのかなと感じます。
ちなみに、枚方市では規模や施設はだいぶ違えど、
総合福祉センターが若干設置目的は類似していると思いますが、
こちらの事務事業実績測定調書からは
http://www.city.hirakata.osaka.jp/uploaded/attachment/70587.pdf
31-32p 総合福祉センター
年間8000万円程度の運営費。
(H26はリニューアル工事のため費用が大きくなっています。
H25も若干イレギュラー費用が含まれていると思われます)
1億でこの岡山の施設、8000万で総合福祉センターと思うと、
プラス2000万円かけてこういう施設でもいいかもしれないですね。
もちろん、イニシャルコストや、施設のはたしている役割を
しっかりと比較はした上での話にはなります。
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枚方市議会議員
木村亮太(きむらりょうた)公式サイト
http://kimura-ryota.net/
ご連絡はこちらにお寄せください。
hirakata@kimura-ryota.net
→@kimura_ryota
未来に責任
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