2012年12月5日にフジテレビ系にて生放送されました「FNS歌謡祭」に出演なさった“ネオクラシックユニット”黒色すみれさん
ゆかさん・さちさんの二人組で、ゆかさんが歌とピアノ、さちさんがヴァイオリンを担当しています
FNS歌謡祭では由紀さおりさんとのコラボレーションで「夜明けのスキャット」の演奏を着物姿で初披露
なんと、今回その着物のスタイリングと着付を担当させて頂きました
可愛らしいお二人が素敵なアンティーク着物をお召しになってくださり、Twitterで沢山反響を頂きました。このような素晴らしい体験をさせて頂きまして、ありがとうございましたm(__)m
小物なども細かくご紹介しますので「すみれちゃんみたいにアンティーク着物をきてみたいっ」と思ってくださった方のお役に少しでも立てたら幸いです
長くなりそうですが、しばしお付き合いくださいませm(._.)m
◆◇着物◇◆
今回、アンティーク着物を販売している原宿表参道のショップ大江戸和子さま所蔵のコレクションを幸運にもお借りして素晴らしいお着物でスタイリングが叶いました。ありがとうございました。
アンティーク着物とは主に昭和初期から明治のお着物を指して使われている呼称で、一番着物が着られていた時代、素晴らしいデザイン・技巧を駆使した着物が沢山産み出された時代のお着物です。
この二枚はどちらも綸子(りんず)というなめらかで光沢のある生地でできた「小紋(こもん)」という種類のアンティーク着物です。
小紋は今の感覚で言うとワンピースといったところでしょうか。
ゆかさんがお召しになった緑色の着物の花々が紋様化されて大胆に配置されているのに対して、さちさんがお召しになった着物は繊細に花弁の一枚一枚も描かれています。背景もくっきりと暈しで対照的です。
同じ花柄の着物と言っても表現の多様性に日本人の美意識の高さを感じられます
今回この↑『すみれ詩手帖』の時のお衣装のイメージでスタイリングのご依頼を受けましたので、振袖(=フォーマルドレス)のような豪華さを重点に置いたコーディネートではなく、ポップな可愛らしさが全面に出るようにこの着物達を選びました
◆◇襦袢の袖◇◆
アンティーク着物の時代は振袖でなくともお袖が長いものがあります。今回の着物もそうだったので長襦袢ではなく半襦袢に、袖だけを作り縫い付けています。中からチラリと可愛い柄が見えたら、お洒落上級者に見えますよね
このような柄が中に隠されておりました♪
◆◇帯◇◆
TVには映らなかったと思いますが帯も素敵でした
二人とも名古屋帯という種類の帯で、一重太鼓に結んでいます。一番スタンダードな帯結びですが、たっぷりと施された刺繍が豪華で背中に一枚の絵画を飾っているようです
ゆかさんの帯は繻子(しゅす)という現代ではあまり見られなくなった厚みのあるサテンのような帯地に、優雅に舞い飛ぶ三羽の鳥が美しく刺繍されたもの。状態も抜群によくアンティークと思えないです。
こちらが胴前部分、羽根がお洒落ですね
さちさんの帯は、反対に白地にしました。刺繍と染めの両方の技巧が使われた珍しい帯です。
矢羽根、真っ直ぐに飛ぶのと見通しの良さをかけて縁起のよいお目出度い柄です。水色部分が刺繍ではなく染めで色がついています。
長くなりましたので、小物類は次の記事にて引き続きご紹介します
◇おまけ◇
楽屋でリラックスムードのすみれーず
kimono163*紗緒理
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