企業の採用HPや就職・転職情報雑誌に


「出る杭、求めます!」とか「出る杭、歓迎します!」


みたいなキャッチを見ると、いつも不思議に思ってしまいます。


これはたぶん、


「わが社は、年功序列を廃し、若者からの意見を積極的に採用する風通しの良い企業風土を持ち、さらに抜擢人事を行う企業です!」


みたいな事を採用される側の学生や転職希望者にアピールしたいのだと思いますが、


僕が採用担当者なら、絶対に「出る杭、打ちます!」に変えるんですがね^^


だって、「出る杭」なんてものは打っても、打っても出てくる杭だからこそ尊いのであって、わざわざ見逃したり、まして、引っ張って手助けしないと出てこれない杭なんて論外、何の価値もない気がしてなりませし、


また、この「出る杭、歓迎☆」みたいなキャッチ自体、けっこう使い古されていると言うか、汎用されてる感があるので、インパクトの面でも、逆の方が効果的のような気がします。


もちろん、将来ある若者の前途を閉ざすような悪意に満ちた妨害行為や、本業そっちのけで足を引っ張る事だけに命を懸けるような社風、風土はダメだと思うのですが、若さの特権であるとともに欠点でもある、何の裏付けも実績もないあの根拠のない自信、傲慢さに先人として洗礼を与えるのは必要ですし、


普通にしていれば、先輩、上司と言うのは、ある意味、下の者にとって越えなければならない


「そそり立つ壁、障壁」であるし、また、そうでなければおかしいのでは、と僕は思います。




以上の理由から、誤解を恐れずに言いますと、上記のキャッチを見る度に、僕は、


「当社はアホです♪」、「若者にすぐ乗り越えられる人材しか当社にはおりません♪」


と置き換えてしまう自分に気がつきます。


と、今、僕の手元にある約10年前に自分で作った「就職活動ノート」には書いてありました☆


ちなみ、このノートには、最初のページのこれ以外には何も書いてありませんでした^^


10年経って読み返してみて、学生だった頃の自分の傲慢さ、不見識さ(あと、1回で止めている継続力の無さ♪)を感じると共に、10年ぐらいで人間は変わらない!と言うか、


「言うてる事はよくわかるなぁ♪」みたいな頭の痛さ☆今の自分との狂おしいくらいの同一性もまた感じました。


今日はネタもないので昔の自分からパクってみました。