1994年にアフリカのルワンダで民族間対立から起こった大虐殺をモチーフにした映画で、2004年度のアカデミー賞主要3部門にノミイネートされた作品です。

作品として、前から興味はあったのですが、扱っているテーマを考えると、この映画のデキが良ければ、良いほど、観終わった後にブルーになると思って、ずっと避けていたのですが、観てしまいました。

結果・・・ブルーになりました。

多くは語りませんが、作中、欧米のカメラマンが虐殺シーンの撮影に成功して、主人公が、この映像が全世界に流れれば世論を動かし、国際社会がルワンダに介入してくれると希望を持った瞬間、撮影したカメラマンが、

このニュースを見た人々は、「なんてこと!ひどいわ!!」と言った後、そのまま普通に夕食を食べ続けるだろう。


みたいな事を主人公に言ったシーンが印象的でした。

もちろん、僕もそんな人たちの中の1人であることは間違いないですし、映画を観たからと言って、その後、劇的にチャリティやボランティアに目覚めるわけでもないですが、何事でも、「知る」と「知らない」とでは、天と地ほどの差があるのも、また真実だと思います。

歴史的事実を認識するだけでなく、我欲、憎悪、無関心などの人間が持つ心の闇、狂気や群集心理、国家間の思惑の上に成り立つ平和維持活動・人道支援など、観終わった後も考えさせらることの多い、余韻を引く作品でした。

映画としてもよくできていると思いますので、時間があれば観て下さい。おススメします。

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