活字文化という言葉があるが、現代ほど、文字コミュニケーションが発達した時代はない。
長らく、ラジオ、テレビというメディアが、全国的、全世界的に整備され、音声、映像のコミュニケーションが
発展してきたが、インターネット、メールの時代になり、文字情報が復権してきた時代でもある。
(それが、長く続くかどうかは、不明である。)

文字情報の利点はいくつかある。
いや、たくさんある。
記録性、印刷、複写性。
だれでも、手軽に記録、保存できる。
一覧性。
時代性
などなど、限りがない。

もっとも、不思議なことは、文字がイメージ、音声、空間、人生、歴史、世界を創出する力が内包されていることである。

文字に含まれているこの不思議な”能力”に、人はどのように出会うのか?

もしかすると、出会わない人たちがいるのかもしれない。
そこを、活字文化ということで、心配しているのかもしれない。

文字。
コンピュータの中でも、数字について、もっとも、簡単で、容量がもっとも、小さい情報でありながら
どんでもない、”能力”,”エネルギー”が、内包されているもの。

文字、文章に出会う とは、なんなのであろうか?

最近、若者がよく、本を読むようになったという。
ハリーポッターの影響も大きいと思われる。
同時に、最近の少年、少女に受入れられている 若手作家のエネルギッシュな創作活動にも
驚嘆すべきであろう。
子供たちが、彼らの作り出す”不思議の世界”に遊んでいるに違いない