出版不況の原因は、図書を保管するスペースがないという意見を書いたら、それなりに反響があった。
自動車の国内生産台数は、1000万台であるが、この1000万台が売れ続けるには、駐車場が現在の2倍になるか、1000万台づつ、廃車されていくと必要がある。
もちろん、新規に購入する人もいるが、日本で、新規ユーザーが、1000万人づつ拡大していくわけがない。
すでに、日本には、十分な量の車があふれているのだから。
携帯電話が、年間販売量は、5000万台ということであるが、この販売量を維持するためには、国民が、1年毎に新機種に交換していく必要がある。

昔は、新聞記事をスクラップしたスクラップブックというのがあった。論文や気に入った記事をバインド保存した人もおおいと思う。
一生涯にわたり、自分の気に入った図書や雑誌、新聞記事を保存する方法を提供することはできないのか。
現実問題では、スクラップブック、記事の切り抜き保存、図書の保存が現実的であるが、どうも、それには、
さまざまな限界がある。

電子時代の10000冊(件)管理できるシステムの登場が必要である。
このようなシステムが登場すると、いままでの10倍、100倍といった、図書(デジタルデータなのかもしれないが。)量が、流通し始めるようになる。