弟のこと その1 | 麻生泰オフィシャルブログ「過去は変えられない。でも、未来は変えられる。」Powered by Ameba

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神戸のクリニックで美容外科医として常勤医師となった僕は、様々な手術を自由にさせて頂きました。


神戸の患者さんは、要求が高く、おしゃれな方が多かったと記憶している。


いそがしく、働く毎日のなかで、2年前に失踪した弟のことが気になっていた。


弟は、父と興した会社が傾き、借金を負わされる形で失踪していた。当時、両親が僕のところに夜逃げしてくる位だったので弟も着のみ着のままであったに違いない。


そんな弟から、急に連絡があり、いそいで弟に合うことになった。ただならぬ雰囲気は声でわかったので、2年も連絡をよこさない弟に言いたいことは山ほどあったが、弟に会うことにした。


2年間、音信不通であった弟はかなり痩せこけていて僕はとてもショックを受けたことを覚えている。


聞けば、ヤクザ屋さんに追われているらしい。


今でこそ、話せるがその話を聞き、僕もかなりビビった。あせる


失踪してから、この困った僕の弟は、かなり苦労したらしい。大阪の東通り商店街というところでニューハーフダンサーとして働いているというのだ。もちろん弟はおかまでもニューハーフでもない。食い詰めてそんな仕事についたんだと信じたい。(兄としては)


弟には、離婚しているとはいえ子供もいたし、女性を好きなはずである。


弟が働いていたそのシューパブによく来るお客さんの女の子がたまたまやくざ屋さんの彼女だったらしい。

聞くと、組長の息子さんの婚約者ということだ。


その彼女に手を出したと疑われ、追われていると言う。


はーーーーー?いったいどういうことやねん。と頭を整理したかったが、弟のビビった様子から、ただならぬ危機が僕たち兄弟にせまってきているということだけは理解した。


なんちゅうやっかいな問題を持ってくんねんな。と内心思ったが、弟に会うのは2年ぶりである。ここで僕も逃げたら弟は2度と顔を出さないであろう。


実際、弟とその彼女の関係を問い正したところ、女同志としての女の友情だと言い張るのである。とういうか、それを超えた関係にあるというのだ。


どうも、弟の源氏名は、当時エリーといったらしいが彼女はエリーを応援してくれている客の一人だというのだ。


女性ものの服をもらったりとか、そういう関係であるらしかった。


いわゆる宝塚みたいな関係かと無理やり理解しようとしたが無理、無理、無理。完全に僕の頭は爆発した。爆弾


それやったら、全然問題ないやん。タレントとファンのような関係やんけ。


なんで、おまえが追われるようなことになんのと聞くと、その彼女が自殺未遂をして飛び降りたというのだ。


一命は取りとめたが、大阪のとある病院で入院中であるらしい。


それで、ヤクザ屋さんから追われて困っているというのである。


ただ、弟はこの彼女と一回だけラブホテルに入ったらしい。でも女の子どうしとして泊まったので誓って何にもないとのたまうのである。


そして、弟の携帯が鳴り響く。電話


『もしもし、エリーですが。』


やくざ屋さんからの電話のようである。


お前、何がエリーやねん。ロンドン大学まで留学していた俊英の僕の弟が、女の声色を使って話す姿に涙がちょちょぎれた。汗


相当、やくざに脅されびびりながら、助けを懇願する弟を僕は見殺しにすることはできなかった。


『もしもし、お電話、変わりました、エリーの兄の麻生です。』


ってエリーって誰やねんて感じですわ。ほんまええかげんにせぇって感じですが叫び


要するに、やくざ屋さんは巻き舌ではございますが、組事務所まで来い的な感じのことをおっしゃられていました。


続く