当院では、前額の若返りには、ボトックス治療の他に内視鏡を使用した前額リフトに力を入れています。
内視鏡を利用するメリットとしては、切開範囲が小さくなることが挙げられますが、髪の毛の中を切開しますので、傷が目立つことはありません。上眼瞼外側のたるみにもいい適応だと思われます。
さて、引っ張ったあとなのですが、やはり後戻りを防ぐためにどのような工夫をされているかが、この手術を行う上で重要なポイントであると言えます。この点をどのように工夫しているかがクリニック選びに大切であるといえるでしょう。
当院では、以前より、エンドタインを利用していました。 頭蓋骨に直接吸収性のねじを埋め込み、このねじで骨膜を引っ張り上げねじに固定することで、後戻りを防ぎます。
今日は、新しく治験に通った、ローレンツのラクトソーブを紹介します。
これは、もともと顔面骨骨折の治療などに使われるために開発された吸収性のプレートやねじなのですが、形成外科だけでなく美容外科のアンチエイジング手術にも応用が可能です。
以前は、形成外科でもチタンプレートが主流だったのですが、金属を埋め込むと、あとで抜釘が必要であったり、後にMRI検査などで不都合を起こす恐れがあります。そこで吸収性の物質を利用したプレートの必要性があったわけですが、最近やっと治験がとおり、保健治療が可能になったわけです。
この治験には、当院の野町先生が形成外科の大学病院時代に治験に携わった縁もあり、当院でも導入する運びになりました。
体内に吸収される材質なので安心です。MRIでも干渉が起こらない。
小児にも使用される安全な材質です。
使いやすいインスツルメント。
様々なタイプのプレートがあります。お湯につけることで、形を自在に変えることもできます。