東京見物2日目 | 木又 誠次の大工日本一への道

東京見物2日目

続いて、東京見物2日目。





夜に橘さん達とは別れ、ホテルへ戻り前入りしていた妻と合流。


宿泊先はホテルオークラ東京。


谷口吉郎氏設計の日本モダニズムの傑作と言われる名建築です。














日本古来の美しい紋様を至る所にデザインされた素敵なホテルでしたが、


今年の9月には建て替えにかかるらしく、取り壊されるそうで残念です。


今度は近代的な高層ビルになるみたいで、どうなんですかね?



昔に一時期、東京に住んでいた事もあった妻の案内で東京を散策し、


六本木や表参道をうろうろし、昼食後に妻とはまた別行動で世田谷へ。






水澤社長に教えて頂いた 「猪股邸」 へ


昭和42年竣工  木造平屋建て 数寄屋造り


吉田五十八設計  水澤工務店施工















格調高く、力強い造りの居室部分。


















繊細なディテール。枠の見付は刃掛けにし、


見付1分の面4分。 


柱は地栂の柾。4寸角の面6分。



















居室棟から45度振った渡り廊下を抜けると、


水屋があり、茶室へ。























回遊式風の日本庭園。








玄昌石の四半敷きの玄関土間と建具のレール部。


排水まで取ってありました。









目の積んだ肥え松の敷き台。


最近ではこれだけええ松はなかなか見ないです。





前日に水澤工務店さんにお邪魔した時に、工場長の小澤さんが


「最近は屋根をうまく架けれる設計士さんが少なくなりました。」


と、おっしゃっていたのが印象的でしたが、この猪股邸を見学すると


これだけうまく屋根を架けれる設計士さんは、最近ではなかなか


いてないだろうなと思いました。


素晴らしい数寄屋建築を見せて貰いました。


今回の東京見物はとても充実した時間となりました。



木又工務店

木又誠次

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