525冊目 楽園への疾走/J・G・バラード | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「楽園への疾走」J・G・バラード著・・・★★★

「アホウドリを救え…!いますぐ核実験をやめろ…!」十六歳の少年ニールは、どういうわけかタヒチ沖に浮かぶサン・エスプリ島でのデモに参加していた。運動の中心となるドクター・バーバラ、四十代の精力的な女医に無性に惹きつけられてしまったせいだ。初めはごく普通の環境保護運動だった。だが、島に居座る彼らに世界中の注目が集まったときから、なにかが少しずつ狂いはじめた。現代の予言者バラードが贈る問題作


フランス政府が核実験を計画する南島に、アホウドリの保護を訴える女医バーバラに魅かれた主人公の少年ニールはバーバラとその支援者たちと共に島に上陸する。

彼らの運動はニュースとなって世界中に共感を得てフランス軍を撤退させるが、続々と観光気分で上陸する人間たちで溢れ返る。

話題も一段落し、バーバラたちは島で自活生活を続けるが、徐々に仲間たちの間で亀裂が入り始める。。。


粗筋読んで面白そうだったんだけど正直苦痛だった。


この手のエンタメにはスピード感やスリル感が求められると思うのだが、展開は冗長的で文体は余計な描写があったり、緻密すぎて読むのがまどろっこしくなった。


題材はいいんだけど、もうちょい展開に刺激があったら楽しめただろうけどな~。


楽園への疾走 (創元SF文庫)/J.G. バラード
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