450冊目 最初の恋、最後の儀式/イアン・マキューアン | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「最初の恋、最後の儀式」イアン・マキューアン著・・・★★★☆

夏のはじめから、すべてに意味がなくなるまで、ぼくたちは開いたままの大きな窓の前で絡みあった。自分ではどうすることもできず、ぼくは妄想の世界、あの怪物の住む世界に引きこまれていく…少年と少女のひと夏の恋を、エロティシズムと恐怖を交えて綴った表題作をはじめ、大人の仲間入りを果たすために10歳の妹を誘惑する14歳の兄の姿を描いた出世作「自家調達」など、英国文壇の旗手が、時には残酷に、時には優雅に紡ぎだした八篇を収録。官能、恐怖、風刺、叙情…ブッカー賞作家の独自の世界が堪能できるデビュー作品集。サマセット・モーム賞受賞作。


2冊前に絶賛したイアン・マキューアンのデビュー作。

「贖罪」にすっかり魅せられ、作品を時系列でぼちぼち読んでいこうと思う。


本書は著者が大学在学中に書かれた短編集で、どの作品も倒錯して異常な性愛癖を持った人間達を描いている。

「贖罪」の真っ当でマッタリとした長編作と違い、どの物語も異色で、文体は普通にサクサク読める。

大学生が書いたデビュー作としてはかなり独創的で、レベルの高いものだとは思うが、ちょっとお下品で(^▽^;)、万人に受けるような内容では無い。

こういう作風なら、その前に読んだマンディアルグの方が、お上品な私には合っている。。。(;´▽`A``


最初の恋、最後の儀式 (Hayakawa novels)/イアン マキューアン
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