「ティンブクトゥ」ポール・オースター著・・・★★★☆
ペットとしての生活が許されなくなったらどうなるだろう。いや、そんなことはありえない。だがミスター・ボーンズはだてに長生きしているわけじゃない。ちゃんと知っているのだ。この世の中、ありえそうにないことがいつだって起きる、なんでもありの世界だということを。だぶんこれもそのうちの1つなんだろう。でもこの「たぶん」ってやつの先には、ものすごい恐怖と苦痛がぶらさがっている。それを考えるたびに彼は言い知れぬ恐怖に襲われるのだった。
ジョージ、ショック!
嗚呼、俺ののりピーが。。。(T▽T;)
のりピー!早よ出て来いー!
亜希子!(矢田)、俺の元に戻って来ーい!。。。( ̄_ ̄ i)
と、いう訳で久しぶりの海外物、それもオースターであります。
「ティンブクトゥ」というのはウィキペディアで調べて見ると、西アフリカ、マリ共和国のトゥアレグ族の都市なんだそうで
”古代より長らく、サハラ砂漠サハラ砂漠を越えたアフリカ内陸の黒人黒人と北アフリカ北アフリカからやってくるベルベル人やムスリムの商人が出会う交易拠点であって、間接的にはヨーロッパから来る商人ともつながっていたことから、この都市にまつわるさまざまな伝説や物語が伝えられた。
それらの多くは、到達することの困難さに由来するものであり、ティンブクトゥという言葉は、「異国」や「遠い土地」の比喩として使われるようにもなった。”
という事で、本書では天国的な意味で使われています。
主人公は分裂病を患う詩人に飼われていた雑種犬、”ミスター・ボーンズ”
そのご主人が亡くなり、放浪が始まり、犬の視点からホームレス生活を描いている。
前半部(特に主人がモノローグで語る部分)は実に思索的で、さすがオースター作品、盆暗ヘッドでは正直読みこなせなかった。
しかし、後半は誰にでも理解可能なストーリー展開。
でもやはりオースター、含蓄に富んでます。
暫く、エンタメ系ばっかで頭が鈍ってたんでちょっとリハビリ期間が必要みたい、、、ってまたエンタメ系読み始めてますが。。。(-。-;)
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