259冊目 魍魎の匣/京極夏彦 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「魍魎の匣」京極夏彦著・・・★★★★

箱を祀る奇妙な霊能者。箱詰めにされた少女達の四肢。そして巨大な箱型の建物――箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。果たして憑物(つきもの)は落とせるのか!?


京極夏彦といえば辞書と見紛うばかりのあの分厚さ、どう読むのか分からない題名、おどろおどろしい装丁などに気後れしてしまい何度も読もうと思いつつも手が出ませんでしたが、挑戦してみました。


本作は古本屋「京極堂」の主人、中禅寺秋彦が探偵役として活躍する「京極堂シリーズ」でデビュー2作目。

医療の倫理観をテーマに奇怪なストーリー、複雑なプロット、凝った構成、時代がかった文体、これでもかという程のペダントリーを駆使して描かれている。

これぞ本格的推理小説と言える作品ではあるが、呪術やオカルトについての衒学はあまりにマニアックでこの手の薀蓄には全く興味の無い私は辟易してしまいほとんど飛ばして読んだ。

できればもう少し易しく要約してもらい、この分だけでも本の厚みを薄くしてくれないだろうか。。。(><;)

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