「次のグローバル・バブルが始まった!」山崎養世著・・・ノンフィクション
世界経済はサブプライム問題を乗り越えて加速、いま空前の巨大バブルが始まりつつある! 「ブラジル株高騰の必然的シナリオ」「原油価格10倍超でも石油ショックが起こらない理由」「2010年、新興国バブルがピークになる!」――ゴールドマン・サックス投信社長等を歴任した国際的投資顧問が、今まさに進行中の国際投資マネーのダイナミックな動きを解き明かす。
本書は2008年7月の発行。
著者は’58生まれ、ゴールドマン・サックスを経て現在は独立してシンクタンクを運営している。
民主党が提言している”高速道路無料化政策”の発案者でもある。
本書の中で著者はサブプライム問題によって金融恐慌が来る事は無いと予測しているが現状はご存知の通り。
しかし、本書の論点は表題の通り次のバブルについてである。
要約すると
■今回の景気減退に伴いアメリカの低金利政策、ドル安によってドルを借りて投資する”ドルキャリー取引”が発生
■そして、その投資先として有望なのがBRICsを中心とした新興国
■次のバブルはグローバルで巨大な規模になり3年~5年間続く
■高金利によって次のバブルもはじける
といったところ。
著者が述べている「新興国のサブプライムの影響は限定的」という予測ははずれている様だし、経済危機がいつ収束するのかまだ分からない状況なので、次のバブルに備えるのは時期尚早じゃないんでしょうか?
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