116冊目 透明な対象/ウラジミール・ナボコフ | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「透明な対象」ウラジーミル・ナボコフ著・・・番外

「これが彼にとって4度目のスイス旅行であった。最初の旅行は18年前で、そのときは父と一緒に数日間トルーに滞在したのだった。10年後、32歳になって、ふたたびその古い湖岸の町を訪れたときには、2人で泊まったホテルを見に行くことで半ば驚きと半ば悔いの入り混じった感傷的なスリルを味わうことに成功した…。」さえない文芸編集者ヒュー・パーソンは、スイスに住む大作家Rのもとを訪れるため列車に乗り込んだ。車内で同席した若く美しい女性アルマンドに心惹かれた彼は、やがて奇妙な恋路へと足を踏み入れていく。

 

 

無学で教養も無い私がこのような本を読むと、もっと勉強しとけば良かったと後悔する。

 

何か凄く良いことが書いてあるような感じなのであるが、何が書いてあるのか解読できない。

先に読んだ著作「ロリータ」は物語で理解できたのだが、本書はメターファーを多用(ロリータもそうだったが)し、ちょっと哲学っぽい内容になっている。

饒舌な文体は健在でやはりナボコフの魅力はそこにあるのだろう。

これにめげずに他の作品にも挑戦したい。

 

 

透明な対象 (文学の冒険シリーズ)/ウラジーミル ナボコフ
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