「ささやかだけど、役にたつこと」レイモンド・カーヴァー著・・・★★★
村上春樹は多くの海外小説を翻訳しているがレイモンド・カーヴァーもその中の一人である。
著者はアメリカの短編作家で本書には4つの短編集から12編の作品を抜粋し収録されている。
作風は日常生活に起こるちょっとした出来事やトラブルをめぐる人間模様を描いている。
その多くの作品が”話のオチ”が無いようなストーリーで正直どう鑑賞していいのか分からないような感じだった。
しかし、そんな中で表題作である「ささやかだけど、役にたつこと」は心にじんわりと沁みたいい作品だった。
この一編を読むだけでも本書の価値はあるかもしれない。