100冊目 百年の孤独(再読)/G・ガルシア=マルケス | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「百年の孤独」G・ガルシア=マルケス著・・・★★★☆

蜃気楼の村マコンド。その草創、隆盛、衰退、ついには廃墟と化すまでのめくるめく百年を通じて、村の開拓者一族ブエンディア家の、一人からまた一人へと受け継がれる運命にあった底なしの孤独は、絶望と野望、苦悶と悦楽、現実と幻想、死と生、すなわち人間であることの葛藤をことごとく呑み尽しながら…。20世紀が生んだ、物語の豊潤な奇蹟。

 

という訳で、記念すべき100冊目は「百年の孤独」に再チャレンジしてみた。

どっと、疲れが残った。初読での評価で「超難解」と評しましたが本書は難解というよりも話が超ややこしい。

何故本書がややこしいかというと

 

 

1)登場する人物(ブエンディア家一族)の名前が似ている。

 

似ているというか親子でまったく同じ名前とか、孫と同じ名前とか区別するだけで一苦労する。読書中に冒頭の家系図を何度見たことか。。。ちなみに、日本の家系図と違って左から順位が上です。(これを最初逆に見ててなんか辻褄が合わないなぁと悩みました)

 

 

2)時間軸が行ったり来たりする。

 

過去の事が書かれていると思ったら戻ってきたり、また過去に飛んだりするので、死んだと思った人物が生きていたり次の章では又死んでいたりする。いつの事が書かれているのか注意して読んでいないとこんがらがる。

 

 

3)登場人物(20人以上)の1人1人にストーリーがある。

 

ちょっと、油断して読んでいると誰(似た名前と相まって)の事が書かれているのか分からなくなってしまう。

などがややこしい理由である。

 

 

それで肝心のストーリーなのであるが、やっぱり初読の感想と変わりなく何が面白いのか良く分からない。

 

序盤は割りとワクワクした話で期待を持たせてくれたのだが、中盤以降だれてしまい冗長的だった。話の大枠は面白いのだが、内容が細切れのような感じ。

本書は評価も高いし人気もある。が、読み手を選ぶのかもしれない。

たぶん、ラテン系の感性を持った人にはあっているのかもしれない。

そんな人たちが私は羨ましい。

 

 

百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))/ガブリエル ガルシア=マルケス

 

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