83冊目 赤い指/東野圭吾 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「赤い指」東野圭吾著・・・★★★☆

構想6年の後に書きあげられた書き下ろし長編小説、ついに登場! 身内の起こした殺人事件に直面した家族の、醜く、愚かな嘘に練馬署の名刑事、加賀恭一郎が立ち向かう。ひとつの事件を中心に描き出されるさまざまな親子像。東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。

 

 

現代社会が抱える、高齢化、少年犯罪、家庭内問題などを盛り込みモチーフ、ストーリーは良く出来ていて終盤にかけての展開はいいのだが、そこまでに至る過程が少し濃度が薄い感じを受けた。

もう少し、誰か1人に絞って心理描写を描いたら良かったのではないだろうか。

構想6年の作品だけにもったい無い気がする。

そういう点では横山秀夫などは巧いと思う。

 

 

 

赤い指/東野 圭吾

 

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