「星を継ぐもの」ジェイムズ・P・ホーガン著・・・★★★☆
月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。
本格的SFなど読んだのは多分初めてだと思う。本書を知ったのはこちらさんのブログ で、書評ではこの本が「完璧」だという事で読んでみました。
無学な私ですが、文系か理系かと問われれば、どちらかというと文系である。本書には化学的な単語がずらずら出てきたり、宇宙に関する事が出てきたりと、ちと私には苦手な内容である。
ただ、紹介文にもある通り五万年もの昔の出来事を解明していくという、途轍もなく壮大な物語であるので話には引き込まれてしまう。
それと、特筆すべきは、本書は30年前(’77)の出版ながらインターネットや指紋認証、欧州ドル(ユーロ)などといった現在、実際に実用化されている技術が出てきた事に驚いた。逆にそれらの技術は、この本からヒントを得ているのではないかと思われるほどである。
ちょっと苦手分野の為、私個人の評価としては低めですが、アマゾンなどの評価は大変高いのでこの分野が好きな方にはかなりお勧めできるでしょう。
- 星を継ぐもの (創元SF文庫)/池 央耿
- ¥693
- Amazon.co.jp