16冊目 死の泉/皆川博子 | ヘタな読書も数撃ちゃ当る

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ある日突然ブンガクに目覚めた無学なオッサンが、古今東西、名作から駄作まで一心不乱に濫読し一丁前に書評を書き評価までしちゃっているブログです

「死の泉」皆川博子・・・★★★★

第二次大戦下のドイツ。私生児をみごもりナチの施設「レーベンスボルン」の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。が、激化する戦火のなか、次第に狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることに…。双頭の去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材が織りなす美と悪と愛の黙示録。吉川英治文学賞受賞の奇跡の大作。

女性ならではの視点で第2次世界大戦下のドイツを描いた作品。

美とドロドロとした欲望が渦巻いていたストーリーに吸い込まれた。

後半の展開は少々劇画チックになった感があるが力作である。

他の著作も読んでみたい。


死の泉 (ハヤカワ文庫JA)/皆川 博子
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