田部井淳子さんの訃報 | 生真面目さんのブログ

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 びっくりした。おとといの平尾誠二さんの訃報に続いて登山家の田部井淳子さんの訃報である。女性登山家として活躍しておられた方がである。77歳。女性としてはもちろん一般としても早すぎる死である。二人に共通するところは若いころの頑張りすぎか。若いころの元気な肉体は過酷な条件でも持ちこたえるが、それが高齢を迎えるとひずみが一挙にあらわれるのではないか。その証拠にスピーツ選手で大きな記録を残した人が若くして死を迎えるという事例が頻繁である。人は持って生まれた人生が若いころに発揮されるか円熟味を増した老年になって出るかで最初からおしまいまで完結するのは難しい並大抵なものではなさそうという気がするのである。

 人は長生きをしたがる。反面長生きをした人物は後年あまり人々の人気に上らない。華々しい活躍と短い人生で終わった人が喝采を受ける。織田信長や豊臣秀吉に対して徳川家康の人気がぱっとしないのはそんなところか。家康は信長秀吉に追従してじっと我慢我慢で順番のくるまで待っていた。それも生き方の方法だが、世人は彼のある意味でのズルさを敏感に感じ取っている。だから物語のテーマになっても人気の点では大きく下がるのではないか。

 とはいえ人は病気にはなりたくない、死にたくないと毎日の生活においてそう思いながらだ。平尾誠二さんと田部井淳子さんの死を聞いて心に感じたことを書いてみた。

 今日は二十四節季の一つ霜降。いよいよ冬支度である。昨年は明日の24日に知人からの喪中ハガキが届いた。年末の始まりである。