真田丸、犬伏せの別れ | 生真面目さんのブログ

生真面目さんのブログ

ブログの説明を入力します。

 NHK大河ドラマ「真田丸」が面白い。スペシャルドラマ「坂の上の雲」以来の出来ではないかと思う。真田親子三人が徳川方豊臣方に分かれるのを決定する「犬伏せの別れ」が先週放映された。父昌幸が長男を徳川方に、自分と二男信繁が豊臣方に就くと云う事を明らかにした話し合いだが、私は父の昌幸がこれを決定したと思っていたがそれぞれの家族の姻戚の関係で結果的にそのようになったようである。どちらが勝っても真田家は存続するという戦国時代の生き残り戦略である。

 周知のように関ヶ原は徳川方が勝って豊臣にくみした昌幸信繁父子は首を刎ねられるべきところを長男信幸が家康に助命嘆願して一命を助けられて和歌山の九度山に配流される。和歌山での生活は監視付きのものだったが、長男信幸がそれなりに生活資金を送っていたようでそこそこの豊かな暮らしぶりだったようである。真田ひもなどの内職をしてこれを和歌山にも上田の特産を広めたようだ。父昌幸はそこで死去するが15年後の大阪冬夏の両陣で信繁つまり幸村は大奮闘して徳川方を脅かした。

 小学生時代、私は講談社の「真田十勇士」という痛快面白ブックを読んでそこで真田家臣の暴れまくる物語で拍手喝さいしたものだった。有名な猿飛佐助や霧隠才蔵、そして三好清海入道などである。実際の戦場では忍術や忍びなどは役に立たなかったであろうが、子供時代はそれがなんとも面白く痛快であった。槍刀の時代から鉄砲の兵器変革の時代だから一人や二人の英雄が活躍することが不可能で集団で大量の鉄砲のつるべ打ちがこの時代の主力軍事要件になっていた。兵力の大きさが勝敗を決定ずけるのである。犬伏せの別れがあったのかどうか記憶にはない。真田家が存続したのも、徳川政権が長期に生き残ったのもそれは子宝に恵まれたと言えるのではないか。「真田丸」だが、これからも面白そうだ。