インドが、またもやミサイルの発射実験をする | 蜜柑草子~真実を探求する日記~

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それらを折り合わせながら、"真実"を探求する日記です。
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できごと[1][2]
インドは、核弾頭を積める長距離の大陸間弾道ミサイル実験を行う予定。
ミサイルは、インドで開発されたアグニⅤ(アグニは、ヒンドゥー語とサンスクリット語で"火"を意味する)で、
オリッサ州の東部Wheeler islandに配備される予定。
射程距離は、5000km以上。
実験は、軍関係者と開発に携わった人間が立ち会う。
2010年には、射程距離が2000km以上の中距離弾道ミサイルのアグニⅡの発射実験をしている。
去年の11月には、射程距離が3500km以上のアグニⅣの発射実験に成功している。

アグニⅤは、1.5トンの弾頭を搭載できる。
2014年から2015年までに実戦配備されれば、中国の核兵器に対する抑止力を強めることになる。
開発費は、25億ルピー(4億8千万ドル;388億円:1ドル=80円換算)。
インド国防研究開発機構は、ミサイルの軌道データ収集とパラメータの分析を繰り返し、次の1年で何度か実験を行う予定だ。

インド国防研究開発機構のRavi Gupta報道官は、
「アグニⅤは、我々の国防関係者が分析した現在の脅威に対応するためだ」、とAFPに語った。
「これは、戦争を避けるための抑止力であって、インドに限った話ではない」と言い、
今回のミサイル開発を「純粋に防衛目的だ」と語った。
国防相の科学顧問VK Saraswat氏は、
「アグニⅤは、ゲームを変える驚異的な技術だ。複数の用途に使えるミサイルだ」と語った。

ミサイルの射程距離を示した図。[1]
$蜜柑草子~真実を探求する日記~-BBC -India's missile range

ひとこと
ようやく北京(Beijing)が射程圏内に入った。
これで中国は、背後もますます気にしなければならなくなるので、日本にとって良い傾向。
今のように、日米印の連携をさらに強めていく方針でいい。
そして、インドとパキスタンの関係を良くしていき、中国とパキスタンの関係を分断すること。
印パの関係は、パキスタンのザルダリ大統領がインドを訪問したことから分かるように、良好になりつつある。
政治的にも、経済的にも。今週のThe Economist誌に載ってたっけ。

インドは、この前、ロシアからリースしてもらった原子力潜水艦「ネルパ」が進水したばかり。
また、3月末からデリーで開かれていた武器展示会「デフェクスポ・インディア・2012」でも、
ロシアと組んで新しく潜水艦を建造すると言っている。

今後、こうしてインド海軍を強化していくことが、各国(日米露)の対中戦略の軸。
インド海軍が、インド洋で、中国のシーレーンを脅かせるから。
アフリカと中東から来る資源を載せたタンカーもインド洋を通らねば、中国にたどり着かない。
それを「ほれ」と言って、1週間くらい抑えるという選択肢を持てる。
中国は、資源をがぶ飲みして経済を回してるから、これは相当な脅威。
すると中国は必然的に、東シナ海、南シナ海、太平洋向けの海軍をインド洋に回さざるを得なくなるというわけ。
それだから、日本もインドと連携を強化していくのが、非常に良い。

ついでだから書くけど、最近、日本の核武装の議論も活発になっているみたいね。
とても良いこと。
僕は、核兵器を持たなくてもいいんじゃない、と思うけど。
中国が崩壊するまでは、アメリカの核の傘に厄介になっていればいい。
他のアジアの国も持ちたいって言うに決まってるし。
空母さえ持てればいいかな。
実際核兵器を持つことに決まっても、反対はしないけど。


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[1]:BBC、"India to test fire long-range missile"
[2]:Times of India、"Agni-V to be test fired today"