サリーちゃんのお洋服をヒントにしたベストを、紫のシルクウールと森をイメージした紡ぎ糸で。モネの絵みたいだな、なんて思う。
今までは先生に手助けしてもらった肩はぎや衿ぐりも、教えてもらいながら自分で…ものを作る楽しさや喜びはどんな時にも自分の中に積もると改めて感じる。
次は着る楽しさ…何を合わせて着ようかと、あれこれ想像してみて、またスカートを作ろうかな、なんて思う。
ある晩、兄が弟に、中学生になったらサッカーはどうするのか、と迫っていました。言われて面白くない弟が黙っていると、そんなだからダメなんだ、と最後は捨てゼリフで終わる。
何でも一生懸命な兄は誰からも愛され、弟は頑張っていないわけでは決してないけれど、その想いを表に出すことが下手で、理解されにくい。末っ子にとって、兄はあらゆる面で偉大な存在、兄は兄で、末っ子の力を認めているからこそ強く真っ直ぐぶつかる…正面からぶつかると、どんどん逃げていっちゃうよ、と母は気が気でない。