一昨日、久しぶりのデートでした。
やることが山積だから、あまり時間は取れない・・・
はずだったのに、帰ってきたのはいつも通り、8時でした。。。orz

それでも、一時間くらいは早いかな?

帰り際、マンションの横に車を停め
「遅くなったから、もう帰るよ」

「そっか。よってかない?」

「うん。じゃあ、クビになるなよ。
だめだったら、もう学校にいられないのか?」


「もう一年はいられるけど、お金が・・・ね。」

ウチの大学は留年すると、学費は半額になる。
けど、それでも年間40万円かかる。
半期で卒業したって、その学費は変わらないのだ。


「ぜんぜん関係ないんだけどさ・・・」

「ん?」

「・・・・」

「自信がないって?」

「・・・・」

「俺は口先だけで大丈夫とかって言うのは嫌いだけどさ・・」

「ううん、そうじゃなくて」

「・・・」

「私が実家に帰っても、なんともないの?」

「寂しいよ。でもさ、お前が決めたことなら、しょうがないじゃん」

「そっか。。」

「まぁ、よく考えて決めてくれよ。」

「うん」

「じゃあな。」

彼の右手がハンドルを離れて、私の頭を引き寄せる。
いつもの、さよならのキス。

彼はシートベルトをして帰る準備をした。


「・・・ねぇ」

「ん?」

彼の手に自分の手を重ねた。

「・・・」

「・・・」

彼の目を見たまま言い出せなくて固まる私を、
彼は待っててくれた。

「少しだけ・・・

・・・・・・

抱きしめてほしい・・・」


そういうと、彼は私をそっと抱きしめてくれた。

ずっと、こうしてほしかった。

「好きだよ。」

きっと、不安な私の気持ちを察してくれたんだろう。
私の髪をそっとなでながら、優しい声で、そういってくれた。

「私のこと、必要?」

「ん?」

聞こえなかったのか、もう一度繰り返す。

「私のこと、必要?」

「うん。」

少しすると、そっと抱きしめる腕を緩めて、
私にキスをした。

「これ以上は俺が帰れなくなるから、おしまい。」

「何で?」

「離れられなくなる。」

「だからいつもあっさり帰るの?」

「当たり前じゃん。」

そんな話をしながら、また彼に少し寄りかかった。
そして、彼もまた私を抱きしめた。


帰り際、彼の顔が少し赤くみえた。
いつもより、彼の顔が寂しそうに見えた。

会えなくて寂しいのは、私だけじゃないのかもしれない。
そう思った。